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中京学院大中京のエース佐伯がとんでもない偉業を成し遂げようとしている。
過去に2年連続で全国選手権を投げ抜いて連覇を果たした投手は第5回-6回大会(1960-61)の平安(当時)辻、第24回-25回大会(1979-80)の静岡商内野がいるが、佐伯はそれを超える「2年連続の全試合完封優勝」という前人未到の記録に迫っている。
しかも、それどころではない。佐伯は昨年の夏は予選を含め70イニング無失点。今年も5月の県総体から登板した59イニングで無失点を継続中。文字通りの「完全連覇」まであと9イニングを残すのみとなった。今大会は二桁奪三振の試合はないものの、それでも昨年に増した球威で相手打者を寄せ付けない投球を続けている。
それに加えて今年の中京は打撃にも隙がない。冬場に鍛えた逆方向のバッティングで、春以降は得点力が向上。この大会も初戦の井原戦では5点、2回戦慶応戦は4点、そして昨日の準決勝天理戦でも3点を1イニングに集中して奪う攻撃を見せている。
またM号球に変わった今年、硬式球に近づくと言われていたものの、伝統のたたきは健在。犠打はここまで3試合で3本しかなく、それだけ叩きつける攻撃には自信を持っている。攻守万全の態勢で全国最多となる3度目の大会連覇、9度目の優勝を狙う。
そんな中京学院大中京に挑むのが、今大会、4度目の出場にして初の全国選手権1勝を手にした河南。トントン拍子で難敵を次々と撃破し、いよいよ決勝の舞台に辿り着いた。ナイン、監督から絶大な信頼を得るエースの山岸、キャッチャーの仲村の2年生バッテリーがチームの躍進を支えている。
山岸は打たせて取るスタイルで3試合を完投し1失点。走者を背負ってからも冷静な投球でピンチを凌いできた。決勝で対峙する中京打線は強力。とにかく我慢の展開が続くと思われるが、ここまで予選を含め強豪打線を立て続けに封じた経験を自信に、この夏最後のマウンドに上がる。
河南打線に長打はないが、上位から下位までどこからでもチャンスを作り出すことができる。1番バッターの花園や2回戦の篠山鳳鳴戦で3安打を放った岡、準決勝では3番宇地井に今大会初ヒットが生まれたことも明るい材料だ。
チャンスは数えるほどしか訪れないだろう。そのワンチャンスをものにして先行できれば、大阪勢としては第46回大会(2001)のPL学園以来、17年ぶりの優勝も見えてくる。
2018年の夏も残すところあと1試合のみ。平成最後の明石の夏。そしてM号元年のこの歴史的な大会で、最後に笑うのは果たして。きょう11時、明石トーカロ球場で試合開始。
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