大会結果
| 回戦 | 日程 会場 |
試合 |
|---|---|---|
| 決勝 | 8/29 明石 |
中京 3-2 あべの翔学 レポート (中京は4年連続14回目の優勝) |
| 準決勝 | 8/28 明石 |
専大北上 0-1 中京 |
| 8/28 明石 |
あべの翔学 3-2 早大学院 (10回タイブレーク) |
|
| 2回戦 | 8/26 姫路 |
能代 0-3 専大北上 レポート |
| 8/26 明石 |
東洋大牛久 0-16 中京 | |
| 8/26 姫路 |
三浦学苑 0-2 あべの翔学 レポート | |
| 8/26 明石 |
東九州龍谷 2-3 早大学院 | |
| 1回戦 | 8/25 明石 |
三浦学苑 1-0 広陵 |
| 8/25 明石 |
松商学園 0-2 あべの翔学 | |
| 8/25 姫路 |
北海道科学大高 2-20 東九州龍谷 レポート | |
| 8/25 姫路 |
早大学院 3-2 天理 レポート | |
| 8/24 明石 |
能代 15-2 富岡東 | |
| 8/24 明石 |
専大北上 1-0 鹿児島実 | |
| 8/24 姫路 |
東洋大牛久 2-0 神港学園 レポート | |
| 8/24 姫路 |
中京 10-0 倉敷工 レポート |
中京が4連覇、あべの翔学が出場3回目で2回目の準V
記録的な猛暑になった2025年の夏。降雨順延はなく、予定通りすべての日程が消化された。
中京(岐阜/東海)が硬式・軟式通じて史上初の全国選手権大会4連覇を成し遂げた。毎年選手が入れ替わる高校の部活動における4連覇は、選手がすべて入れ替わった上でしか達成されない。前人が到達できなかった領域に、遂に足を踏み入れた。
今年の中京は我々の想像を超え続けた。
戦前、筆者の観測範囲では「今年の中京の優勝は難しいだろう」という声は少なからずあった。
でも、いざ開幕してみれば「鬼門」の初戦は10得点で大勝。2回戦の東洋大牛久戦ではノーヒッターの相手投手から均衡を破ったあとに、一挙16得点。今大会ベストゲームの候補に挙がる専大北上との準決勝は、手に汗握る投手戦をサヨナラで制して、決勝は2死走者なしから逆転劇を演じた。
予選では失点もあったエースの内野は全国4試合すべてに登板。準決勝までは1点も与えず、名実ともに伝統校のエースになった。
中京は大会を通して進化を止めなかった。1試合ずつ、目の前の試合に勝利するごとに強くなり続け、行き着いた先の偉業達成だった。
あべの翔学(大阪)は創部9年目。出場3回目で2回目の準優勝という、こちらも素晴らしい成績を残した。
チームの大黒柱・若林は投打で活躍し、大舞台でも臆しなかった2年生右腕・村田の安定感は抜群だった。
攻撃陣は松商学園の本木、三浦学苑の出口と、2戦連続で東日本選抜の投手と対戦し、撃破。準決勝でも早大学院の好投手・孫からしぶとく得点した。攻撃に派手さはなかったかもしれない。しかしどんな投手が相手であっても堅実にリードを奪い、負けない野球で勝ち上がった。
初出場2校がベスト8入り、下級生投手の活躍など
全国選手権に初出場した東洋大牛久(茨城/北関東)と東九州龍谷(大分/北部九州)がともに1勝を挙げた。
東洋大牛久はエースの野田が1回戦の神港学園戦で無安打無得点試合を達成。2回戦の中京戦は中盤まで互角に渡り合った。
東九州龍谷もエース左腕・小野の安定感が光った。1回戦では相手投手陣が精彩を欠いたこともあり、1試合チーム最多得点(20)などを記録。国スポ出場校にも選出された。
あべの翔学の村田、専大北上の宮森、天理の藤本、東九州龍谷・小野ら下級生投手が躍動した。能代の簾内は1年生ながら堂々の投球だった。
全15試合中7試合で押出四死球が記録された。先発投手の立ち上がりが安定しなかったり、押出による得点が決勝点になる試合もあった。
5月に「軟式交流試合」が開催されたあとに初めて迎えた全国選手権だった。交流試合と全国選手権の「春夏連続出場」を果たしたのは6校(6選手)。うち決勝進出校はなく、準決勝に専大北上の1校が進んだ。
見過ごせない地域差の露呈|次の時代への課題
準決勝、決勝はいずれも1点差の引き締まった試合だったのに対して、1、2回戦で計4試合、2桁得点差がつく試合があった。
とりわけ初戦で大敗した北海道代表、四国代表は、いずれの地域も近年は活動校の減少が著しい。
北海道の夏は2年前から「支部予選」が廃止され、今夏は5校の参加にとどまった。北海道代表校は全国まで2試合しか戦えなかった。四国も今夏は高知を除く3県で7チーム(8校)のみが参加。両地域とも春の大会が行われておらず、不利な戦いにならざるを得ない。
全国各地で今後もチーム数の減少は避けられない。その「減り具合」をいかに滑らかにしていくかも喫緊の課題ではあるが、先の地域の選手でも、日本一を目指し前向きに高校軟式を選択できる環境が求められる。例えば他地区の秋季・春季大会への参加であったり、独自の公式戦の機会を増やすなどが、その対策の一つになるかもしれない。
一方、全国選手権大会の競技水準を維持し、高校軟式が進化し続けるためには、「区割り再編」に切り込まなければならないタイミングも訪れる。70回目の節目を迎えた今、次の10年に向けた課題と言える。
今大会で更新された記録
- 無安打無得点試合:野田(東洋大牛久、1回戦神港学園戦)
- 1試合個人最多安打(タイ):4(中京・田口、1回戦倉敷工戦)
- 1試合チーム最多安打(タイ):16(能代、1回戦富岡東戦)
- 1試合チーム最多得点:20(東九州龍谷、1回戦北海道科学大高戦)
- 1試合両チーム最多得点:22(北海道科学大高・東九州龍谷、1回戦)
- 1試合チーム最多打点:18(東九州龍谷、1回戦北海道科学大高戦)
- 1試合チーム最多四死球:19(東九州龍谷、1回戦北海道科学大高戦)

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