「第70回全国高等学校軟式野球選手権大会」28日の4日目は準決勝2試合が行われる。
専大北上 – 中京
初の準決勝に臨む専大北上(岩手/東東北)と、8大会連続の決勝進出に挑む中京(岐阜/東海)の対戦。
専大北上は1回戦・鹿児島実を1-0、2回戦の能代戦は3-0、いずれも2年生エースの宮森が完投完封で勝ち上がった。中1日の大一番でも絶対的エースに先発を託すか。
中京は1回戦は倉敷工を10-0、2回戦は東洋大牛久を16-0と圧倒している。2試合ともエースの内野から川村、1年生左腕・奥村へと継投。川村や奥村の先発もあるかもしれない。
いずれのチームも先制点が鍵を握る。
中京は東海予選からここまで、すべての試合で先制しており、ビハインドから追う展開を経験していない。2回戦の東洋大牛久戦では先制前の3回、4回にピンチを迎えており、専大北上としては先制点を上げるチャンスは十分にある。また仮に先制点を与えたとしても、最小得点差を保つことは必須。中京打線が「オン」になったとき、1、2回戦のように一気に試合を決定づけられる可能性がある。
2回戦では適時打も放った1番の宮森は攻撃にも期待がかかる。東日本選抜の名須川、小山、平の3人の3年生の奮起にも期待したい。
中京としても先制すれば、勝利のイメージがつかめる。2回戦のように取るべきところで取れなくても、我慢強く守れば好機はやってくるはずだ。大会通算.667の田口、.600の稲垣と、昨夏を知る選手が打っているのは心強い。2回戦で突破口を開いた酒井輝、走本を放った曽我と、打線に切れ目がない。


あべの翔学 – 早大学院
3大会ぶりの決勝進出を目指すあべの翔学(大阪)と、準優勝した第61回大会以来、9年ぶりの決勝がかかる早大学院(東京)が対戦。
あべの翔学は大阪予選からここまで6試合で失点ゼロ。1回戦の松商学園戦、2回戦の三浦学苑戦はいずれも2-0で勝利。18番の2年生村田とエースの若林、どちらが投げても試合を作れる。2回戦で142球を投げている若林の疲労を考えれば、村田の先発が濃厚。
早大学院も1回戦の天理戦、2回戦の東九州龍谷戦はいずれも3-2で僅差のゲームを制した。エースの孫、2回戦で先発した根津、継投した後藤と、3投手が揃っており、調子の良い投手を選べるアドバンテージがある。決勝を見据えて戦うなら、エースの孫を温存する可能性もある。
ここまで無失点のあべの翔学だが「攻撃のチーム」を公言。1回戦、2回戦ともに連打でチャンスを作っている。4安打を記録している若林が攻撃でもキーマンで、2回戦では8番岩本、9番中西の下位打線で先制点をもぎ取っており、どこからでも、いつでも得点できる。
早大学院は1回戦は2点ビハインドからの逆転勝利、2回戦は初回の3得点を守り切った。いずれも1イニングで効率よく得点している。
準決勝ともなれば1、2回戦のように相手からチャンスが転がり込む可能性は低くなる。その中でいかにきっかけを逃さず、チャンスメイクできるか。三塁に走者を進めれば、強打、叩きで点を取れるチーム。ここまで無失点の相手に風穴を開ければ、勝利は近づく。



