第69回全国高校軟式野球選手権大会は29日、準決勝が行われ、決勝に進む2校が決まる。
中京 – 能代
▼ここまでの勝ち上がり
中京 | 能代 | |
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全国2回戦 | 5-1 井原 | 2-1 津久見(10回TB) |
全国1回戦 | 3-2 興國 | 1-0 育英 |
地区決勝 | 5-0 緑 | 11-3 羽黒 |
地区準決勝 | 4-0 津工 | 10-0 五所川原第一(6回C) |
地区1回戦 | 12-1 浜松啓陽(5回C) | ー |
県県大会 | 10-3 岐阜聖徳学園(8回C) | 3-2 秋田工 |
11-0 恵那(5回C) | 9-2 秋田商 |
▼投球数
25日 | 26日 | 27日 | 合計 | ||
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中京 | 川口 #1 | 155 | 155 | ||
清水楓 #10 | 102 | 102 | |||
能代 | 佐藤 #1 | 189 | 189 | ||
大髙 #10 | 111 | 111 | |||
菅原 #5 | 58 | 58 |
2度目の大会三連覇を狙う中京と、14年ぶりの日本一を目指す能代が準決勝で対戦。両チームの全国での顔合わせは第59回大会の2回戦以来、10年ぶり。過去の戦績は2戦1勝1敗で五分。
中京は1、2回戦をそれぞれ1人が完投しており、中3日空いたエース川口の先発が濃厚か。登板しないときは外野手を務める川口だが、2回戦の井原戦は野手としても出場していない。能代も1回戦に189球を投じて、2回戦を完全休養に充てたエースの佐藤の先発が予想される。
1回戦は川口が四死球10、佐藤も9記録しており、どちらも制球に苦しんだ感がある。両チームとも決勝に進出すれば、エースの連投も考えられるだけに、日本一に向け調子を取り戻したい。
どちらも攻撃力は高い。中京は今大会、4強の中では最低のチーム打率.177。平中監督も「結果を意識しすぎて硬さが取れていない」とコメントを残している。能代も全国に来て3得点と、予選で見せたような得点力は影をひそめているが、2回戦の津久見戦では10安打と上り調子。両投手の出来次第では、点の取り合いになる可能性もある。
開新 – 仙台商
▼ここまでの勝ち上がり
開新 | 仙台商 | |
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全国2回戦 | 1-0 白鷗大足利 | 2-1 横浜商 |
全国1回戦 | 5-0 城西大附城西 | 2-1 広島なぎさ |
地区決勝 | 3-0 鹿児島実 | 4-0 一関第一 |
地区準決勝 | 6-0 鹿児島 | 5-0 専大北上 |
県県大会 | 3-0 ルーテル学院 | 9-1 仙台工 |
11-0 球磨中央・熊本農(5回C) | 6-5 東北(11回TB) |
▼投球数
25日 | 26日 | 27日 | 合計 | ||
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開新 | 渡邉 #1 | 151 | 121 | 272 | |
仙台商 | 佐々木 #1 | 135 | 135 | ||
楠本 #9 | 144 | 144 |
初の全国決勝に挑む開新と、27年ぶりの決勝進出を目指す仙台商が全国では初めて対戦する。先の第1試合とは相反する、守備に定評があるチーム同士の対戦になった。
開新は1、2回戦をエースの渡邉が完投。ここまでの球数は272と、4強の投手の中では最多。決勝を見据えれば、2番手・竹下(#5)の登板は不可避で、どのタイミングでマウンドに上がるのか注目。仙台商は1回戦を佐々木、2回戦を楠本がそれぞれ完投。戦前の評判とおり、Wエースが結果を残しており、準決勝はどちらが先発しても試合を計算できる。
開新はここまで予選から6試合を無失点で勝ち上がっている。渡邉の圧倒的な投球に注目が集まるが、1、2回戦はエラーもゼロで、守備にも隙がない。攻撃面を見ても、この2試合は4チームの中では最高のチーム打率.312を誇る。守備から流れをつくり、複数得点で点差を広げて完封するセオリー通りの試合運びで、学校初の快挙をつかめるか。
仙台商の攻撃に派手さはないが、1回戦は叩き、2回戦はスクイズと堅実に得点できる。準決勝では1、2回戦以上に好機は少なくなると予想されるが、勝負どころで得点して、安定感のある2人の投手で逃げ切りたい。