ウインク球場
第69回全国高校軟式野球選手権大会 2回戦
中京が清水楓の好投で昨年に続いて井原を撃破。7大会連続の準決勝に進んだ。
中京は昨年の1回戦での対戦と同じく、背番号10の清水楓が先発。
この日の清水楓は立ち上がりから制球が冴え、4回まで許した走者は四球の1つのみ。
一方、攻撃陣は、井原のエース・岡田の勢いに押され気味で、前半戦はチャンスメイクできず。しかし5回表に先頭の清水楓がレフトへ二塁打を放ち、1死1、3塁として、清水隆が投捕間に叩きを決めて待望の先制点を上げる(中京 1-0 井原)。
7回表には、2死から2つの死球で得点圏に進み、西尾の中前打で1点、黒田のレフト線への三塁打で2点、さらに相手守備の暴投でさらに1点を加える(中京 5-0 井原)。
7回裏、先頭の岡田に二塁打を放たれ、三進後に内野ゴロで1点を返されるが、その後は反撃を許さず。中京が快勝で、第62回大会から続く4強入りの連続記録を7に伸ばした。
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1回戦からの連投になった井原の岡田の投球も光った。前半から王者との試合を楽しむかのように、思い切りよく直球を投げ込んだ。
5回に1失点を許したものの、5イニングで与えたヒットは2本のみ。
西谷にマウンドを譲ったあとは、7回に反撃の1点につながる二塁打を放つなど、学校の歴史を動かした大エースは、最後までスタジアムを盛り上げた。
中京・背番号10の清水楓が渾身の投球を見せた。昨夏はエースナンバーを背負って全国に乗り込むも、初戦の井原戦で4失点し、残りの試合で再びマウンドに上がることはなかった。新チームでは、全国で急成長した川口に背番号1を譲った。その川口が初戦の興國戦で球数を費やしたことで、奇しくも、昨夏と同じ相手との試合で、再びマウンドに上がるチャンスが巡ってきた。
この1年間で味わった悔しさは、彼にしかわからない。そのすべてをぶつけたかのようなこの日のピッチングは、背番号10が全く似つかわしくない「エース級」のそれだった。
※球数、S数、S%は目安。公式記録ではありません。
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