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天理vs中京|第68回全国高校軟式野球選手権大会 決勝

レポート
2023/08/29
明石トーカロ球場
第68回全国高校軟式野球選手権大会 決勝

中京が天理との打撃戦を制して、2年連続12回目の全国優勝を果たした。

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中京は2回戦から三連投となった川口、天理はエースの木村が先発。

川口、木村ともに決勝戦の緊張感と、ここまでの疲れもあってか、序盤から四球などで走者を許す展開。

川口は2回に2死満塁、3回に2死一、三塁のピンチを迎えるが、なんとか切り抜ける。しかし4回裏、1死一、三塁で尾崎に三遊間を突破され、先制点を献上する(中京 0-1 天理)。

中京は5回から2番手に今大会初めて背番号5の清水隆が登板。

1点を追う中京は7回表、西尾が1死から左二塁打で出塁。四球とエラーで1死満塁にすると、2回戦でも2本の叩きを決めている1年生の田口が投前に叩きつける内野安打で同点に。

続く清水隆も2B2Sから4球ファールで粘ったのちに、投安を放ち、逆転に成功。

さらに2死二、三塁で黒田が左二塁打を放ち、2点を追加する(中京 4-1 天理)。

3点のリードを奪い、中京が試合を締めにかかるが、天理もこのままでは終わらせてくれない。

8回裏、1死一塁から小原の中二塁打で1点を返されると、2死二、三塁で尾崎にまたもレフト線に弾かれて、2人が生還。3点のリードを守り切ることができず、試合を振り出しに戻される(中京 4-4 天理)。

しかし9回表、先頭の名越が中前打で出塁。田口が四球を選ぶと、天理は木村から宇野へ継投。

その後、2死二、三塁として先の打席で適時打を放っている黒田が打席に。1B2Sからの4球目を振り抜くと打球はライトの前に落ち、勝ち越しの2人の走者が生還(中京 6-4 天理)。

2点リードで9回裏のマウンドに上がった清水隆は2死で打席に入った木村を二ゴロの打ち取り、試合終了。

打ち合いを制した中京が2年連続12回目の優勝を決めた。


この大会、すべての試合で登板したエースの木村は、序盤から走者を許すが、決定機を与えない粘りの投球を続けた。7回に3点リードを許したあとも味方の援護を信じて投げ抜き、その後の同点劇へと繋がった。

2回戦の専大北上戦、準決勝の明治学院戦に続いて、この試合でも終盤に驚異的な粘りを見せた天理。最後は中京に力負けという結果に終わったが、5年ぶりの全国で強豪復活を印象付けた。

例年の中京は失策ゼロ、最少失点で抑え、少ないチャンスを確実にものにするチームをつくってきた。

しかし今年は準決勝以外、3試合で失点と失策を記録。それでも得点力でカバーできるのが今年のチームだった。

正に7回の攻撃はそんなチームの戦い方を象徴するものだった。先頭の西尾が長打で出塁して一気にチャンスを作る。清水隆は追い込まれてから4球粘った後に投手前に叩き、黒田が残った走者を一掃。

相手が嫌がる叩きは健在で、さらに長打も兼ね備えた攻撃は、相手チームにとって脅威そのもの。

長らく「高校軟式は点が入らない」と言われたものだが、そんな常識をも過去のものにしてしまう超攻撃的なチームを作り上げた中京。これまでの11回とは一味もふた味も違う、インパクトのある優勝だった。

※球数、S数、S%は目安。公式記録ではありません。

 

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