明石トーカロ球場
第68回全国高校軟式野球選手権大会 準決勝
中京が好投手・石川から3得点を上げ、6大会連続の決勝進出を決めた。
中京の先発は2回戦の富山第一戦で好投した背番号7の川口。
2回には三者連続三振を奪うなど、この日も立ち上がりから調子の良さがうかがえる投球。
攻撃では今大会ナンバーワン投手の登別明日・石川に、苦戦が予想されたこの試合。
しかし、初回から4番の荒井のヒットなどで相手をゆさぶると、毎回、走者を出して相手に重圧をかける。4回、ヒットで出塁した川口が2死三塁に進むと、今大会当たっている3年生・名越がレフトに弾き返して、貴重な先制点を上げる（登別明日 0-1 中京）。
7回には2死から内野安打と四球で一、二塁とし、清水隆の内野ゴロが石川の悪送球を誘って1点、さらに黒田がセンターへ鮮やかにヒットを放ち、点差を3点に広げる（登別明日 0-3 中京）。
川口は6回まで登別明日を2安打に抑えると、7回に2死三塁とされるが、ここも無失点で切り抜ける。
3点リードの9回、先頭にヒットを許し2死三塁に進められるも、最後は杉江を三ゴロに打ち取って、ゲームセット。
中京が危なげない試合運びで、第62回大会から続く決勝戦進出の記録を6に伸ばした。
中京が2回戦の叩きでの4得点から一転、この日は2本のタイムリーの2点などで快勝した。
川口はこの試合もストライク先行の投球で、登別明日から9奪三振。7回の同点のピンチも落ち着いて切り抜け、2戦連続の完投勝利を上げた。
登別明日のエース石川は初回から毎回走者を許すも、粘りの投球を続けた。この試合、先頭打者の出塁を許したのは初回の1回のみ。一度も1死三塁のシーンを作らせなかった。
途中、治療でマウンドに上がるのが遅れる場面もあり、本調子でなかったことは明らかだが、それでも6回から7回にかけて4者連続三振を記録。
最後まで笑顔を絶やさなかった北の大エースは、最後まで頼りになる存在として、チームの中心にあり続けた。
※球数、S数、S%は目安。公式記録ではありません。
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