夜明け前スタジアム(中津川公園野球場)
第71回東海高校総合体育大会 Aゾーン1回戦
中京が静岡商に5回コールドで勝利。翌日のAゾーン決勝戦に駒を進めた。
分厚い中京打線が初回から牙を剥いた。
初回、2死1、2塁から田口、山下、稲垣がいずれも相手センターの頭上を超す連続長打を放って、一挙に4得点を上げる。
3回裏には清水楓の内野ゴロで1点を追加すると、4回裏は黒田、山下の適時打、稲垣の内野ゴロでさらに4点を追加する。
中京の先発は背番号11の清水楓。初回からヒットを与える立ち上がりではあったものの、4イニングを2安打1四球無失点でまとめると、5回表には背番号10の内野が継投。
5回裏、1死満塁で黒田が押出四球を選び、10点目が入り、コールドゲームが成立。中京が16日の決勝戦に進んだ。
静岡商の中嶋にとっては悪夢の立ち上がりだった。2死から3者連続でセンターの頭上を越されて、一気に4失点。2回以降も初回のイメージを引きずってしまったか、制球が定まらずに5回途中までに11の四死球で自滅してしまった。
秋よりも速球は伸びていた、という声も聞いただけに、初回の入り次第では、このような試合展開にはならなかっただろう。守備は5イニングでエラーゼロ、十分に鍛えられている印象を受けた。
昨年の夏の全国では「打ち勝つ軟式野球」という、新たな一面を見せてくれた中京打線は、さらに進化を遂げていた。黒田、川口などの昨年から中軸を担っていた選手はもちろん、山下、稲垣などの新しい力も融合し、打線はさらに分厚くなった。
第64回大会(2019)以来、同校としては2度目の全国三連覇がかかる今年。その目標への通過点のこの試合には「充実感」はあっても、「満足感」を表に出す選手は誰一人としていなかった。
16日の決勝は、昨年も対戦して苦戦を強いられた高田。逆転勝利で勢いに乗っている相手に対して、夏前最後の公式戦を良い形でしめくくれるか。
※球数、S数、S%は目安。公式記録ではありません。
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