くら寿司スタジアム堺
令和6年度春季近畿地区高校軟式野球大会 1回戦
興国がエースの好投で快勝。準決勝に進んだ。
興国は試合序盤こそ相手先発エースの大塚に完全に封じられたものの、4回裏に先頭の是枝が内野安打で出塁すると、1死3塁に進み小澤の内野ゴロで本塁に生還する(興国 1-0 育英)。
先発のエース・小原は2回の無死1、2塁のピンチを切り抜けて以降は、危なげない投球でテンポよくアウトカウントを積み重ねる。
8回裏には四球とエラーで1死1、3塁とし、池田がスクイズを決めて貴重な追加点を上げると、小原は最終回も打者3人で封じて試合を締めくくる。
終わってみれば被安打はわずかに1。8奪三振、4回以降はパーフェクトピッチングで、チームを準決勝に導いた。
敗れはしたものの育英の先発左腕・大塚も、落ち着きのある見事な投球だった。
与えたヒットは、こちらもわずか3本だけ。4回のワイルドピッチ、8回のバント処理のミスがいずれも失点に結びつく結果にはなったが、26年ぶりに春の兵庫を制したエースに恥じない内容だった。
粘るエースに打線が奮起したかったが、相手投手の出来が良かった。2回表の無死1、2塁の好機をものにできていれば、試合展開はまったくわからなかっただけに悔やまれる。
2年前の明石をかけた一戦と同じマウンドで、完璧な投球を見せた小原。序盤は少しバタバタしたものの、しっかりと立て直し、育英打線を1安打に封じた。
小原に限らず、多くの選手が経験豊富な世代は、秋の近畿大会を制するも、大阪第3代表としてこの春の大会に出場している。
実力校がひしめく大阪で、毎年期待されながら、届きそうで、届かない明石。
今年こそ、半世紀以上閉じた扉をこじ開けたい。満を持して夏を迎えるために、勢いをつける大会にできるか。15日の準決勝では、天理と対戦する。
※球数、S数、S%は目安。公式記録ではありません。
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