レポート近畿

あべの翔学vs興國|第67回全国高校軟式野球選手権大阪大会 決勝

あべの翔学 レポート
2022/08/02
くら寿司スタジアム堺
第67回全国高校軟式野球選手権大阪大会  決勝

あべの翔学が秋、春に続いて夏の大阪の頂点に。3年ぶりの全国選手権出場を決めた。

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あべの翔学は1回裏、一死満塁の先制のチャンスをつくるも、寺前、野々口が倒れて得点ならず。

3回裏には、この回からマウンドに上がった二番手右腕・蔭山に二死2、3塁とするが、ここも攻めきれず。

あべの翔学の先発のマウンドに上がった絶対的エース・下前は、立ち上がりから興國打線を寄せつけず。

初回に四球を与えた以外、5回まで走者を許さない完璧な投球。6回表に二死から是枝にチーム初安打を許すが、後続をシャットアウト。

0-0のまま迎えた7回裏。エラー、バントヒットで一死1、3塁とし、久禮の内野安打の間に、三走が先制のホームイン(あべの翔学 1-0 興國)。ついに均衡を破る。

1点リードで迎えた最終回。下前は一死から2つの四球を許すも、最後の打者のライナーがショートのグラブに収まるのを確認すると、高々と両腕を突き上げた。

あべの翔学が初出場4強入りを果たした第64回大会以来、3年ぶり2回目の全国選手権出場を決めた。

※球数、S数、S%は目安。公式記録ではありません。

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18年以来、4年ぶりの決勝戦に挑んだ興國は、またしてもその壁を超えることができず。51年ぶりの悲願はならなかった。

前日の準決勝で完投した小原が立ち上がりの2イニングを任されると、5イニングを投げた蔭山、8回は稲垣、小澤と4人の投手であべの翔学打線を最小失点に抑えた。

一方で攻撃陣は相手大エースのここ一番の投球に為す術なく。三塁はおろか、二塁に到達したのも6回表の一度だけだった。

前評判は「あべ翔一強」。そんなプレッシャーに見事に打ち勝ち、3年ぶりの全国を決めた。

秋は初めて近畿の頂点に立ったが、春は近畿準決勝で、天理に力の差を見せつけられた。

あの敗戦から2ヶ月弱。技術的な成長を期待するのには短すぎる時間ではあったが、それでも、春よりもエース下前は一回り大きく見えたし、野手陣にも全国への確信がみなぎっていたように感じた。

またこの大会は桝井と長谷川の2投手の存在も忘れてはいけない。下前がこの試合に照準を合わせられたのは、彼らの躍動があってのことだ。

1年越しに掴んだ全国への挑戦権。あべの翔学は今日、ようやくスタートラインに立った。

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