いせはらサンシャインスタジアム
第66回秋季関東地区高校軟式野球大会 1回戦
延長10回タイブレークを制した作新学院が28日の2回戦に駒を進めた。
作新学院は先代チームからエースナンバーを背負っていた鈴木が関東大会の初戦に先発。2回表、3回表に続けて1死一、三塁のピンチを背負ったが、いずれも無失点で凌ぐ。
両チーム無得点の5回裏、作新学院は相手のエラーと盗塁、投前のバントが内野安打になり無死二、三塁に。一死後、沼部のニゴロが野選と悪送球を誘って2人が生還する(明治学院 0-2 作新学院)。
試合後半は明治学院打線を封じた鈴木は2点リードのまま最終回を迎える。先頭に四球を許すと、明治学院四番の樋口にライト線を破られ無死二、三塁に。森の投ゴロで本塁刺殺を狙ったが野選になり1失点、さらに伊藤に二ゴロを放たれ、土壇場で同点に追いつかれる(明治学院 2-2 作新学院)。
試合はそのまま延長戦に。
10回表、鈴木は三者連続三振で無失点に封じると、10回裏、1死二、三塁で勝田がショートに内野安打を放ち、サヨナラの走者が生還。作新学院が関東大会初戦を制して、28日の三浦学苑との2回戦に進んだ。
下級生から経験を積んだ選手が多く残るチーム同士の対戦は作新学院が粘り勝った。エースの鈴木は三塁に走者を置いても変化球で簡単にバットに当てさせず、序盤の二度のピンチを凌いだ。10回タイブレークの三者連続三振はサヨナラ勝利に勢いをつけた。
秋の関東大会は初出場の明治学院もエースの小川が作新学院打線を完璧に封じた。タイブレーク以外で三塁まで走者を許したのは5回の失点したイニングのみ。9回までに許した安打も5回に自らのバント処理で足を崩し「内野安打」と記録された1本のみ。10回のサヨナラ打を含め、クリーンヒットは1本も放たれなかった。
序盤のチャンスで先制点を奪えず、5回のワンチャンスで失点しイヤな流れになるかと思われたが、「俺たち、やれるよ」というナインの前向きな声がけが最終回の粘りの攻撃へとつながった。
敗れはしたものの、秋の時点で貴重な経験をした明治学院。2026年の夏、日本一厳しい東京予選の中心にこのチームがいることは間違いなさそうだ。
※球数、S数、S%は目安。公式記録ではありません。
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