ウインク球場
第69回全国高校軟式野球選手権大会 1回戦
点の取り合いを制した津久見が前回出場の第67回大会に続いて、2回戦進出を果たした。
津久見は2回表、四球と2本のヒットで無死満塁とし、河﨑の2点適時打、藤澤の内野安打で3点を先制する(津久見 3-0 松商学園)。
津久見先発の荒金は初回から松商学園打線に長打を許すも得点を許さず。しかし4回裏に増沢、本木に連続二塁打を放たれ、1点を返される(津久見 3-1 松商学園)。
6回表に足立大の適時打で再び3点差に広げるが、その裏に3本の長短打を放たれ、1点差に迫られる(津久見 4-3 松商学園)。
しかし8回に河﨑が内野安打で貴重な1点を追加すると、荒金が粘る松商学園の反撃を封じて試合終了。津久見が11安打5得点で打ち勝ち、2回戦に進んだ。
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津久見は前評判どおりの「切れ目のない打線」が全国の舞台でも機能した。この試合、5つの四死球で大会記録を更新した4番の荒金を除く先発野手全員が安打を放った。北部九州決勝の勢いそのままに、試合の流れを引き寄せた先制点は下位打線によるものだった。
攻撃のみならず、この試合は好守も光った。4回はライトの足立大がダイビングキャッチでピンチをしのげば、ショートの江口幹らが幾度の守備機会を危なげなくさばき、無失策で試合を終えた。2年前の2回戦、倉敷工戦はミスによる失点で涙を流した津久見。あの敗戦と同じ姫路の地で、苦い記憶をかき消す勝利となった。
松商学園は初回に板花がいきなり三塁打を放ち先制のチャンスをつくるが、ここをものにできず、試合の主導権を握られてしまった。とは言え、完全に相手に流れを与えることはなく、長打で一気に得点圏に走者を進め、効率よく反撃した。結果、敗れはしたものの、1試合5本の大会最多二塁打記録を更新した。
2年生エースの本木は先制点を与えたあとも、イニングを重ねるごとに投球に力が乗っていったように見えた。4回、6回に自ら2本の長打で得点を上げ、投打でチームに貢献。7回から継投した齊藤悠も粘りの投球を見せた。
※球数、S数、S%は目安。公式記録ではありません。
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