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拓殖大紅陵vs作新学院|第72回春季関東地区高校軟式野球大会 準決勝

レポート
2024/06/04
S&D 昭島スタジアム(昭島市民球場)
第72回春季関東地区高校軟式野球大会 準決勝

秋に続いて投手戦になった試合は、拓殖大紅陵がリベンジを達成。6日の決勝戦に進出した。

拓殖大紅陵は初回、先頭の森田がヒットで出塁すると、盗塁と内野ゴロで3塁に進み、パスボールの間に先制点を上げる。

2回以降は作新学院エースの餅原を前になかなか好機を作れなかったが、紅陵エースの鈴木も負けじの投球。4回から7回まで毎回ヒットを浴びるも、作新学院に決定機を与えない。

エースの粘りに応えたい攻撃陣は6回に2死満塁、8回には1死満塁と塁上を埋めるも、最後の1本が出ず。9回には長短打で本塁への突入を試みたが、最後まで点差を広げることはできずに9回の守備へ。

緊張感が高まる中でも鈴木は落ち着いた投球で、最後の打者を投飛に打ち取り、自らのグラブでがっちりとキャッチ。

秋の悔しさを晴らす勝利で、決勝進出をつかみとった。

 


背番号が1になり正真正銘「作新のエース」になった餅原。

拓殖大紅陵の強力な攻撃に8安打を許したが、6回、8回の満塁のピンチを無失点で切り抜けるなど、試合をつくった。

ただし好投手を相手に攻撃陣が奮起できず。試合中盤は毎回のように走者を出すものの、試合を通して1度も1死3塁に進められなかった。

拓殖大紅陵のエース・鈴木は、初回、先頭に四球を与えるなど緊張感が見えたが、二度の牽制アウトなどで、自ら流れを手繰り寄せた。

勝利の瞬間、ナインとともに感情を爆発させた鈴木。昨年の全国初勝利の時にも見せなかった表情だった。それくらいにこの勝利の持つ意味は、我々が想像できないほどに大きなものだったのだろう。「作新に勝つ」とは、そういうことなのだと思う。

目先の目標は6日の決勝戦に勝利して、20年秋以来の関東の頂点に立つこと。その先には、学校史上初の南関東連覇も見えてくる。

拓殖大紅陵

拓殖大紅陵 作新学院

拓殖大紅陵 作新学院

拓殖大紅陵 作新学院

※球数、S数、S%は目安。公式記録ではありません。

 

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