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拓殖大紅陵vs香川誠陵|第68回全国高校軟式野球選手権大会 1回戦

レポート
2023/08/24
ウインク球場
第68回全国高校軟式野球選手権大会 1回戦

出場3回目の拓殖大紅陵がうれしい全国選手権初勝利を手にした。

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拓殖大紅陵は鈴木悠、香川誠陵は田中の両エースが先発。

拓殖大紅陵は2回裏、相手投手の暴投で先制すると、森川天の適時打、さらに犠打の間の守備のミスを逃さず好走塁で3点の先取に成功。

3回表には四球やエラーで1死満塁として押出四球、叩きでさらに得点差を広げる(拓殖大紅陵 5-0 香川誠陵)。

鈴木悠は低めに集めた直球と横に大きく動く変化球をたくみに操り、相手打線に的を絞らせない。6回表に連打を浴び、内野ゴロで1点を返されるが、試合後半にかけてはほぼ完璧な投球。

5点リードの9回、最後の打者を空振り三振に仕留めた2年生エースが、チームに全国初勝利を呼び寄せた。


序盤から相手のペースに合わせることなく、常に主導権を握り続けた拓殖大紅陵。

放ったヒットは4本だけだったが、10個の盗塁や相手の隙を逃さない好走塁などで得点差を広げることに成功した。

試合後半は得点こそなかったものの、ベンチでは「1点負けているつもりで取りにいこう」という意識をチームで共有し、最後まで前の塁を狙い続ける積極性を見せた。

初めての全国の舞台に立った香川誠陵も最後まで粘り強く戦った。先発の田中は拓殖大紅陵を4安打に封じたが、与四球10とエラーの数が得点差として表れた。

6回には連打からの1点返上と意地も見せ、試合後半は得点圏に走者を許しながらも追加点を与えなかった。

チームに、そして県勢の高校軟式野球に新しい歴史をつくった香川誠陵ナイン。次なる目標の「全国勝利」に向けた挑戦が始まる。

※球数、S数、S%は目安。公式記録ではありません。

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