2021/08/03
紀三井寺球場
第66回全国高校軟式野球選手権 近畿大会 1回戦
紀三井寺球場
第66回全国高校軟式野球選手権 近畿大会 1回戦
秋春の近畿王者が南部を圧倒した。
初回から南部先発の宮本に襲いかかる。2本のヒットと四球で一死満塁をつくり、吉澤、西村のタイムリーでいきなり4点をリード。
MAX130キロ台後半の南部宮本の速球も難なく芯で捉えて弾き返す。
2回にも相手のミスで1点、4回は4本のヒットで4点を加点して試合を決定づける。
天理はエースの西山が先発。南部の4番磯本に2本のヒットを許した以外は、ほぼ完璧な投球。
4回打者15人から5奪三振、四死球0で2番手の横山にマウンドを託す。
南部は6回に2本のヒットでランナーを3塁に進めるも無得点。
後がない7回の最後の攻撃は、代わった天理3番手の浅野から稲垣が意地のレフト線へのヒットを放つも反撃はここまで。
力の差を見せつけた天理が3年ぶりの明石に王手をかけた。
※球数、S数、S%は目安。公式記録ではありません。
好投手宮本を初回に攻略した天理。大量リードを奪ってからも試合への集中を途切らすことはなく、貪欲に得点を狙った。スイングの鋭さ、打球速度、芯で捉える能力。どれを取ってもこの大会に登場した4チームの中では格が違った。
相手守備に隙があると見るや、1つ先の塁を狙う姿勢もチーム全体で徹底されていた。
3人の投手と切れ目のない打線で3年ぶりの明石、さらには5年ぶり2回目の頂を見すえる。
南部は3年生6人に助っ人を加えて王者に挑んだ。
エース宮本、主将の磯本のバッテリーを中心に、最後まで自分たちの野球を貫いた。
磯本は天理投手陣から一人で3安打。この試合でスタジアムを最も沸かせたのが彼のスイングだったことは間違いない。
このあとチームがどうなるかわからないが、またいつか、南部の野球が見られる日が来ることを願ってやまない。