【観戦レポ】中京学院大中京(東海)vs 茗溪学園(北関東) 第62回全国高校軟式野球選手権大会決勝

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3年ぶり8度目の優勝を狙う中京学院大中京と、初の決勝に挑む茗溪学園が対戦。両チームともここまでエースの力投でこの大会を勝ち上がってきた。中京学院大中京は2年生右腕の佐伯が予選を含め61イニングで無失点と、抜群の安定感を誇る。茗溪学園の森岡は130キロ台の速球と、コーナーに制球されるスライダーを武器に、打たせてとる投球を続けてきた。茗溪学園は予選から今大会準決勝を終えるまで無失策。守備力の高い両チームの対戦に、戦前からロースコアの展開が予想された。


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先にチャンスを迎えたのは茗溪学園だった。2回裏、先頭の森岡が三遊間を破り、この試合チーム初ヒットで出塁。前の試合、チームは9盗塁。勢いそのままに、果敢に二盗を決めると、犠打で進み一死3塁をつくる。しかし、ここは6番水野が空振りした際に三走の森岡が三本間に挟まれて憤死。先制のチャンスを逃してしまう。

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重圧がかかる初の決勝の舞台でも、茗溪学園の森岡の投球はキレていた。直球と低めのスライダーがうまく決まり、初回から毎回奪三振を重ねていく。4回には先頭の保木平に内野安打で出塁を許すが、その後の4、5番を連続三振に切るなど、中京学院大中京に得点の匂いを与えない好投を続けていく。

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立ち上がりのピンチを抑えた中京学院大中京の佐伯は、3回の先頭にヒットを許して以後、尻上がりにペースを上げていく。味方の再三の攻守にも助けられ、4回から6回は茗溪学園打線を完璧に抑える。7回裏、茗溪学園は一死から、3番池田がこの日チーム初の四球を選んで出塁し、すかさず二盗を狙うが失敗。さすがに決勝ともなると、簡単には進塁を許してもらえない。

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7回まで森岡を前に9三振を喫し、2回の二死3塁以後は、チャンスらしい場面をつくれずにいた中京学院大中京は、延長を意識し始めた8回表、先頭が四球を選ぶと、一死1塁から1番内木がファーストへの叩きつける打球を放つ。森岡のベースカバーも間に合わず内野安打となり、チャンスを広げる。

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進塁打と盗塁で二死ながら2、3塁と森岡に重圧をかける。打席にはこの日2本のヒットを放っている3番保木平。森岡がストライク先行で追い込むが、保木平も簡単には打ち取られずに、粘りを見せる。すると森岡から保木平に放たれた6球目。スプリットが高めに浮くと、捕手中村のミットを弾いたボールは、無情にも茗溪学園のベンチの方向へと転がっていく。中京学院大中京の三走・伊藤が生還し、遂に試合が動く。

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中京学院大中京が8回の1点をリードしたまま、茗溪学園は最後の攻撃へと望みを託す。しかし、ここまで予選からこの試合の8回まで、69イニングを無失点で抑えてきた中京学院大中京のエースはここで「ギアを上げた」。9番安形を外角高めの速球で三振、1番斎藤はスライダーで仕留めて二者連続三振、打席には2番のキャプテン中村。1ボール2ストライクと追い込んで投じた4球目、中村のバットは空を切る。3アウト。

中京学院大中京が8回に相手のミスで得た1点を守り切り、3年ぶり8度目の栄冠を手にした。

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中京学院大中京
000 000 010丨1
000 000 000丨0
茗溪学園

中)佐伯 – 岡田
茗)森岡 – 中村

昨年の秋の関東大会準決勝、茗溪学園は強豪の作新学院に完全試合で敗れた。打者27人が何も出来ずに、力の差を見せつけられた。あれから9ヶ月、彼らは全国の舞台で、並みいる強豪たちと互角に渡り合った。この決勝戦、スタメン9人は9ヶ月前の試合と、一人も違わず同じだった。全員で、その時のメンバーで、全国で勝てるチームへと成長した。鉄壁の守備は決勝でも無失策。この夏は8試合で1つのエラーも記録しなかった。下級生がスタメンの半分以上を占める若いチームは、来年もまたこの舞台に立ち、雪辱を果たすことを誓い、準優勝メダルを胸に明石を去って行く。

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中京学院大中京の優勝を決める決勝点も、相手のミスによる得点だった。1回戦の文徳戦は相手投手の暴投、準決勝の登別明日戦でも押出死球が決勝点となった。好投手相手にに粘り強く向き合い、叩きなどで塁上に走者をためてプレッシャーをかけ続ける、今年の攻撃スタイルを最後まで貫いた。

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「先輩に恩返しがしたい」。その一心で、最後まで伝統校のマウンドを守り続けた2年生エースは結局、予選から登板した70イニングで無失点のまま、2017年夏の頂点に上り詰めた。一人の投手による無失点優勝は、第60回大会(2015)の作新学院・福田以来、史上5人目。この日、茗溪学園に与えたヒットは僅かに2本。3回以後は、二塁ベースにすら走者を許さない投球だった。試合後は喜びの表情も束の間、「課題ばかり残る夏だった」と今大会を振り返り、「もっといいピッチャーになって、戻って来たい」と力強く話した。

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<中京学院大中京 平中監督>
佐伯が好投を続ける中で、3年生が最後に意地を見せてくれた。この日を夢見て、苦しい練習に耐えてくれた生徒を誇りに思う。

<中京学院大中京 佐伯投手>
試合を通して先輩には助けられてばかりだった。自分のピッチングで(優勝へと)導きたいと思い、9回はギアを上げた。課題ばかりが残る夏だった。一つづつ克服して、もっといいピッチャーになってこの場所に戻ってきたい。

<中京学院大中京 内木主将>
佐伯がいなかったらここまで来れなかったので感謝している。後輩たちには二連覇という目標に向けて頑張って欲しい。


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