インタビュー九州

高校軟式九州トーク2024春 with ウサンクサーニシヤマさん

2405ニシヤマさんインタビュー インタビュー

九州で高校軟式の情報を発信するニシヤマさん(ウサンクサーニシヤマの422号室)に、直近の熊本、九州の話題を聞きました(取材日:2024年5月6日)。

前半はYouTube、後半はテキストにてお送りします。


お話の続き↓↓

ーー九州ではこのあと、夏の選手権大会の前に各県大会が開催されますね

そうですね。正直、情報が入ってこない県もありますが、それぞれで開催されていると思います。

例えば熊本の場合、この春の県大会(5/11・12に開催)は夏を占う重要な試合に位置づけられます。

熊本は秋、春、そして春の県大会がポイント制になっていて、各校が獲得したポイントによって夏のシードが決まります。

例えば今年の「春」は文徳が1回戦で敗退しているため、5月の春県の結果によっては、選手権の1回戦で文徳と開新が初戦で対戦する、なんて可能性もあるわけです。

名実ともに春の県大会は「夏の前哨戦」的な位置づけとなっています。

 

ーー鹿児島なんかも同様にポイント制で「夏までに新1年生が出られる大会を」という目的もあると聞いたことがあります。では少し早いですが、今年の夏を展望していただきましょう

北部九州はやはりと九州の決勝まで勝ち上がった2校(筑陽学園、福岡大大濠)が中心になるでしょうか。

今年の北部九州の開催県は長崎ですので、福岡代表として進めるのは1校だけです。

大分、長崎勢もここに食らいついていきたいところです。大分は秋・春と津久見が勝っていますが、昨年、全国まであと一歩のところまで行った東九州龍谷も期待しています。

 

ーー今年の南部九州は例年にも増して激戦な予感がしています

熊本は先にもお伝えしたように、春の県大会の結果次第では、文徳、開新以外の学校が南部九州に進む可能性も十分ありえます。

鹿児島も前半(YouTube)で話したように、近年、勢力図が大きく変わってきています。

春は鹿児島実が優勝していますが、準優勝の鹿児島、その鹿児島と準決勝で善戦した楠隼あたりにも力はあると思います。

 

ーーせっかくなんでニシヤマさんの母校について、もう少し詳しく伺いたいです。開新には南部九州の連覇がかかっています

そうですね。開新は過去7回、全国選手権に出場していますが、連続出場は1回もありません。

昨年は渡邉君・黒木君のバッテリーなど、下級生がレギュラーの中心を務めていました。過去にも全国に出場した翌年、主要な選手が残り期待されたことは多々ありましたが、いずれも連覇は叶えられませんでした。

OBとしても、今年こそ学校史上初の連覇を期待しています。

 

ーー立場的に特定のチームを応援することはできませんが、昨夏、全国で開新を見ているので、成長した姿を見たい、という思いはあります

明治学院vs開新|第68回全国高校軟式野球選手権大会 1回戦
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一回り成長した彼らのプレーを、ぜひ見て欲しいです。渡邉君なんかは、投げないときはサードを守ってるんですが、僕も九州リーグで久しぶりに見たときに「誰だ、あの選手は」と思ったくらいに(笑)、身体も大きくなっていました。

 

ーーところで最近の全国を勝ち抜くには、得点力が求められるようになっていると感じています。九州のチームが全国で勝ち上がるための課題はなんだと考えていますか

そうですね。九州は伝統的に守りのチームが多いので、他地区の攻撃的な軟式野球に苦戦を強いられている感はあります。

昨年の全国決勝の中京対天理は凄まじい試合でしたね。「守」のイメージの強かった中京が、あんな戦い方でも勝てるんだ、と驚きました。

ただ個人的には、従来の高校軟式の象徴とも言える「1-0」「2-1」のような試合で勝てる力がベースにあってこそ、あのような試合でも勝ち切れるのかなと思います。

また昨年の全国は例年よりエラーも多かったと聞いています。高校生のプレーのミスは精神的な部分に起因するところも大きく、極論、日常生活にもつながっているのかな、と。

そういった意味では、近年の高校軟式は、以前より全国を勝ち上がるために求められるものが多くなっている、と言えるのかもしれませんね■

 

■ウサンクサーニシヤマの422号室

高校軟式には「日本の野球」が凝縮されている|緒方健太郎さん(ウサンクサーニシヤマの422号室)
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