ウインク球場
令和7年度秋季近畿地区高校軟式野球大会 準決勝
天理が土壇場で追いつき、延長10回タイブレークを制した。
天理は主将で背番号5の金子が先発。あべの翔学打線に序盤からヒットを許すも、先制点を与えずゼロで試合を進める。
攻撃陣はあべの翔学のエース・村田の好投を前にして、5回まで四球1安打ゼロと完璧に封じられる。
5回裏、金子は1死からヒットを許すと、間髪入れずに二盗、さらに三盗を仕掛けられ、捕手からの送球が逸れる間に先制点を与える(天理 0-1 あべの翔学)。
金子は6回まで最少失点で粘ると、7回から櫻井へと継投。
8回裏、2死三塁となった場面で、エースの藤本を投入。このピンチを外野フライで凌ぐ。
6回表にチーム初安打を放つも1点が遠い天理は無得点のまま9回の攻撃へ。先頭の金子がヒットで出塁。2死二塁と追い込まれたあと、西村が内野安打で2死一、三塁。続く橋口がファーストへの強襲ヒットで同点に追いつく(天理 1-1 あべの翔学)。
その裏、2つの四死球で1死二、三塁とされサヨナラのピンチとなったが、空振りの間に三走をアウトに取り、延長戦に持ち込む。
延長10回、田中の内野ゴロで1点を勝ち越すと、その裏、1死満塁から三振と外野フライで試合終了。天理が春にこの姫路で敗れたあべの翔学に粘りの逆転勝利を収め、4年ぶりの決勝に進んだ。
天理が最終盤で意地を見せた。初回から8回まで一度も三塁に進むことができず、最終回に初めて手にしたワンチャンスをものにした。新チームでは主将になった金子が毎回走者を許すも試合をつくり、背番号10の櫻井がつなぎ、エースの藤本が三度のピンチを切り抜けた。
春に敗れた相手に思うような攻撃を全くさせてもらえず、それでも勝ちきったことには大きな意味を感じた。金子、藤本ら主力選手の多くが先代チームから活躍してきた。周囲の期待は大きい。3年前の全国準V世代でも達成できなかった、5年ぶりの秋の近畿制覇まで、あと1つ。
あべの翔学は今夏の全国決勝を思い起こさせる「あと1人」からの逆転負けに終わった。全国では1回戦の松商学園戦、準決勝の早大学院戦で先発した村田が天理打線を完璧に封じ、5回まで許した走者は四球1つのみ。8回まで三塁ベースを踏ませない、これ以上ない投球を披露した。
投手有利な傾向がある秋の近畿大会において、打者陣も目を見張るものがあった。2回から6回まで毎回安打を記録し、そのすべてを外野に運んだ。
今秋見たチームの中では、実力はトップクラスと言って間違いない。「2回目の主将」を務める増野を中心に充実した冬を過ごしてほしい。2025年に届かなかった頂は、その先に必ず見えてくる。
※球数、S数、S%は目安。公式記録ではありません。
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