住之江公園野球場
令和7年度春季近畿地区高校軟式野球大会 準決勝
あべの翔学が昨秋の近畿覇者・興國を下して、2年ぶりに近畿大会への切符を手にした。
あべの翔学は初回、相手内野手の送球ミスで先制すると、2回表には2死三塁で中村の回転のかかった一塁線のゴロがタイムリーになり、2点を先行する(あべの翔学 2-0 興國)。
2回裏、興國の首藤、阿縣の連続タイムリーで同点に追いつかれたが(あべの翔学 2-2 興國)、直後の3回表に若林の三強襲打、山田の左超二塁打で、再び2点の勝ち越しに成功する(あべの翔学 4-2 興國)。
6回表には山田の右三塁打で2点、仲井の投ゴロで1点を追加して興國を引き離す(あべの翔学高 7-2 興國)。
7回表にも投ゴロで1点を加点したあべの翔学は、背番号3のサウスポー・若林が興國打線を2回の2安打のみに封じ、11奪三振の力投。最後はエースの森岡が試合を締め、近畿を制した23年春以来、2年ぶりの近畿大会進出を果たした。
あべの翔学打線がよく打った。2番の中居は3安打、5番の山田は2本の長打で3打点の活躍。合計11本のヒットと、終盤まで攻撃の手を緩めなかった。
試合開始から球場の雰囲気を支配したのは、あべの翔学だった。スタンド部員の盛り上げ、ベンチ全体の一体感など、この試合にかける、並々ならぬ思いが伝わってきた。短いようで、長かった2年間。当時入学したばかりだった1年生は、3年生になった。あべ翔が近畿大会に帰って来る。
興國の大量失点は予想外だった。序盤に相手の圧に押されたか、ミスで先制を許すと、不運なタイムリーなども続いた。2回に連打で試合をふりだしに戻すも、あべの翔学打線の勢いを止められず。
昨夏、53年ぶりに全国選手権に出場。新チームも秋の近畿大会を制し、興國の完全復活を印象付けた矢先に、この春は近畿を逃す結果に終わった。ただ、経験とポテンシャルのあるチームが、このまま終わるはずがない。2ヶ月後は、再び「挑戦者」として夏を迎える。
※球数、S数、S%は目安。公式記録ではありません。
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