第69回全国高校軟式野球選手権大会は30日に決勝が行われ、2024年の高校軟式の頂点が決まる。
中京 – 仙台商
▼ここまでの勝ち上がり
中京 | 仙台商 | |
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全国準決勝 | 19-0 能代 | 3-1 開新 |
全国2回戦 | 5-1 井原 | 2-1 横浜商 |
全国1回戦 | 3-2 興國 | 2-1 広島なぎさ |
地区決勝 | 5-0 緑 | 4-0 一関第一 |
地区準決勝 | 4-0 津工 | 5-0 専大北上 |
地区1回戦 | 12-1 浜松啓陽(5回C) | ー |
県大会 | 10-3 岐阜聖徳学園(8回C) | 9-1 仙台工 |
11-0 恵那(5回C) | 6-5 東北(11回TB) |
▼投球数
25日 | 26日 | 27日 | 28日 | 29日 | 合計 | ||
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中京 | 川口 #1 | 155 | 66 | 221 | |||
清水楓 #10 | 102 | 32 | 134 | ||||
清水隆 #5 | 10 | 10 | |||||
仙台商 | 佐々木 #1 | 135 | 123 | 258 | |||
楠本 #9 | 144 | 144 |
2024年の「最も長い夏」を戦うのは、3年連続13回目の優勝がかかる中京と、27年ぶりに決勝に進み初優勝を目指す仙台商の2チームになった。両校の全国での対戦は第42回大会(1997、6-5で仙台商が勝利)、第62回大会(2017、6-0で中京が勝利)に続いて3回目。
息を吹き返した中京打線に仙台商のWエースが挑む
全国に来ても「硬さがあった」中京打線が、準決勝の能代戦で完全に息を吹き返した。序盤は相手の四死球などに助けられたが、得点を積み重ねるごとに、叩き、カット、バント、そして長打……。中京軟式の真骨頂が見られるようになった。
仙台商はエースの佐々木と背番号9の楠本、Wエースで中京打線を食い止められるか。勝敗の行方はこの1点に尽きる。佐々木は29日の準決勝で123球を投げているが、東東北大会では2試合を連投しており、決勝の先発もあり得る。
中京も投手総動員か
中京は1回戦の興國戦、準決勝の能代戦で先発したエースの川口のコンディションが気になるところ。能代戦ではマウンド上で、しばしば右太ももを叩くような仕草も見せており、抜けてしまう投球もあった。
しかし昨年のエースで2回戦の井原戦で完投した清水楓が、ここに来て素晴らしい投球を続けており、能代戦の最終回には、昨夏の優勝投手となった主将の清水隆も1年ぶりに明石のマウンドを経験した。
30日の決勝では能代戦同様に、3投手による継投で、最後の1勝をつかみにいく展開もある。
仙台商の攻撃陣も上り調子。複数得点で勝ちきりたい
仙台商は準決勝でこれまで無失点だった開新から9安打を放ち、3得点を上げて、自信をつけた。本来は叩きやスクイズといった軟式的な点の取り方を得意とするチームのようだが、準決勝では引地、髙島ら上位打者にタイムリーも出ている。
仙台商としてはまずは取れるアウトは確実に取り、点差を広げられないこと。その上で準決勝のように少ない得点機で1点ずつ着実に追加していく……。2、3点取ることができれば、王者を倒しての初優勝が見えてくる。