2022年5月26日（木）から6日間、神奈川県で第70回春季関東地区高校軟式野球大会が開催されます。
2022年の夏を占う重要な大会の開幕を前に、東京を中心に高校軟式野球を観戦されているmaroさんに、大会の展望を伺いました。
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2022年春の東京事情
ー今年のゴールデンウィークはたくさん試合を観戦されていましたね。
毎年、ゴールデンウィークは「観戦ルーティーン」が確立されています（笑）。
都大会の準決/決勝、そのあとに硬式の埼玉準決勝を挟んで、神奈川の準決勝/決勝みたいな感じです。
今年はお休みを取っていたので、初めて千葉にも行くことができました。
東京はベスト4（堀越、成立学園、早大学院、東洋大京北）、城西大城西、八王子東、駒場東邦、武蔵野あたりの試合を観戦できました。
ー昨夏は全国に出場、秋も都大会を優勝した城西大城西がベスト8で敗退しました。
あの試合は東洋大京北が上回ったというだけで、実力はあるチームだと思います。特にミスがあって敗れたわけではありません。
秋はエースナンバーだった吉川君（昨秋の都大会決勝でノーヒットノーランを達成）は、春は6番を付けていました。夏はしっかりとローテーションに入ってくると思います。
秋から選手も増えているようでしたし、今年の夏も、優勝候補の一角に入ってくると思います。
ー堀越が初優勝を決めました。
ブロック予選で見ていた駒場東邦が1回戦で6-10で負けるとは予想もしていなかったので、どんなチームなんだろうと思っていました。
イメージとしては城西大城西のカラーに近いかもしれません。硬式ばりに、きれいなクリーンヒットを打ち込んでくる感じでしょうか。
そういった意味では、今回、関東大会に出場する3校のうち、早大学院が最も「清く正しい”The 軟式野球”」をしてくるイメージです。
ー早大学院は春にしっかりと勝ち上がって来ましたね。
早大学院は力勝負もできるように感じました。正直なところ、今回の3校の中では最も安定感があったと思います。
左右2人の投手は球威もあります。
伝統的な軟式野球をしてくるとなると、あとは駒場東邦と日大三くらいでしょうか。
駒場東邦は相手によらず、強かに戦ってきます。軟式ファンとしては、彼らが3年生の夏にプレーする姿も見てみたいんですけどね（駒場東邦は2年秋で引退）。
ー昨春、夏、そして今年の春も準優勝だった成立学園はいかがでしょう？
イメージが沸かないかもしれませんが、かつての福知山成美（硬式）みたいな印象を受けました。イケイケの野球で、ミスをしても取り返せばOK、みたいな雰囲気があります。もちろん、締めるところはしっかり締めてきます。
成立学園には、今のカラーが最も合っているだろうなと感じています。
神奈川大会も観戦
ー神奈川は準決勝を観戦されていましたね。
個人的には三浦学苑のポテンシャルが、最も高いと感じました。力もあるし、軟式野球の戦い方もできて、全体的なレベルは高いと思います。
優勝した横浜商は、準決勝では横浜隼人に8-0でコールド勝ちしていましたが、圧倒していたというよりは、相手のミスを逃さずに、しっかりと得点を重ねて、気づいたら点差が付いていた、という印象。地味ですけど、最も強い。
ー横浜は不気味な存在です。
準決勝では三浦学苑とがっぷり四つで組んでいた印象です。作新学院との対戦は楽しみですね。
大会展望
ートーナメントの印象はいかがでしょう？
ブロックで言うと、後ろのヤマは激戦になったと思います。
三浦学苑、堀越、作新学院、拓殖大紅陵……。拓殖大紅陵の試合も観戦しましたが、東京の3校に引けを取らないチームだと思います。
ー難しいと思いますがベスト4を予想するなら。もちろん、maroさんの希望も踏まえた上で。
一番下のブロックは作新学院。試合は見れていませんが、昨夏の王者として、全国までは負けてはいけない宿命を背負ったチームだと思いますので。
一番上は成立学園。今シーズンは成立学園を応援すると決めています（笑）。
その下は、秋関東準優勝の東洋大牛久も強そうですが、東京の早大学院で。東京3位と茨城1位ですが、順位的な差はないかと。
そうなると、準決勝で都大会準決勝の再戦になりますね。
最後のひとつは……難しいですね。堀越も全然上がれる力はあると思いますが、上で東京2つを出してしまったので、三浦学苑で。