三浦学苑が東京の王者を圧倒。2020年秋以来の関東大会ベスト4入りを果たした。
三浦学苑は2回に鈴木優、大柴の連打と四球で一死満塁をつくると、小宮の内野ゴロの間に先制。さらに大柴が相手バッテリーのすきを付き、本盗を成功させ2点を先取。
攻撃の手を緩めない三浦学苑は4回に蓬澤のタイムリーなどで2点、5回には小宮の絶妙なセーフティスクイズなどでさらに2点を積み重ねる。
三浦学苑先発のエース左腕・佐藤は3回の二死3塁の場面を三振で切り抜けると、以降は味方の援護もあり、東京を打棒で勝ち上がった堀越をまったく寄せ付けず。
4回以降は一人の走者も許さないパーフェクトピッチングを披露し、終わってみれば被安打2、四死球ゼロの圧巻の投球で準決勝進出を決めた。
最後まで強かに攻め続けた三浦学苑。パンチのある攻撃、バントの精度も非常に高く、本盗、重盗など、たたみかけるような走塁で相手のミスを誘うことにも成功した。
前評判どおりのポテンシャルの高さをいかんなく見せてくれた三浦学苑は、あすの準決勝で19年の秋以来、4度目の関東大会での顔合わせとなる作新学院と対戦する。
予想もしなかった大敗に終わった東京覇者の堀越。
先発の背番号5安生は、落ち着いた試合の入りを見せたが先制点を許すと、3回からマウンドに上ったエースの伊豆田も、三浦の勢いを止めることができなかった。
この試合では「らしさ」を完全に封じられた堀越だが、各打者の力強いスイングは東京を「打ち勝った」ことを物語っていた。近年まれに見る混戦の東京。今夏の選手権予選では関東ベスト8の成績をひっさげて戦う。