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【龍谷大平安vs初芝富田林】初富金子が1安打完封 秋王者を降して準決勝へ 2019年度春季近畿地区高校軟式野大会 1回戦

レポート
2019/06/02
ウインク球場
2019年度春季近畿地区高校軟式野球大会 1回戦

2003年、第48回大会から全国選手権出場を果たせていない龍谷大平安が、久しぶりの覇権を手にしたのは昨年の秋。20年ぶりの近畿大会頂点に立った。この春も京都大会を優勝。近畿大会も上位に食い込み、夏の大会へと勢いをつけたい。

初芝富田林もまた、秋に続いて大阪大会を制した。秋は近畿大会初戦で強豪天理を下してベスト4入りを果たしている。実力校が春の近畿大会一回戦で相まみえる。

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平安の先発マウンドはエース左腕高津。初回を三者三振で幸先よくスタート。初芝富田林は背番号6の主将金子が先発。初回は二死から四球を出すも、4番能瀬を打ち取って難なく終える。試合は両チームとも好投する投手を攻撃陣がうちあぐねる展開。初芝富田林は4回表に4番亀田が初ヒット、5回表には二死から岩城が内野安打と盗塁、四球で二死1、2塁とするが残塁。

 

初芝富田林の金子に苦戦する龍谷大平安。5回裏に高津がチーム初安打を放つがチャンスは広がらず。初芝富田林は6回表、一死で3番林がライト線に落ちるツーベースで出塁。二死3塁とこの日初めて三塁に進むも無得点。7回表には二死から岩城がレフトオーバーのツーベースで出塁するも後が続かず。

膠着した試合は8回表に動く。初芝富田林先頭の石崎がセンターに弾き返して出塁。すぐさま盗塁、犠牲バントがエラーを誘い無死2、3塁と、この日最大のチャンスを迎える。3番林は三振に倒れるが、4番亀田の初球、高津の投球がホームベース前で弾みキャッチャーは処理しきれず、初芝富田林三走の石崎が悠々と生還。初芝富田林に貴重な先制点が入る【初芝富田林 1-0 龍谷大平安】。

 

初芝富田林金子は残りの8回、9回も変わらず落ち着いた投球。9回二死で最後のバッターをファーストゴロに打ち取ると、自らベースを踏んでゲームセット。初芝富田林が秋の近畿王者、龍谷大平安を降して準決勝に進んだ。

 

※球数は目安

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初芝富田林金子はほぼ完璧に龍谷大平安打線を封じた。1安打3四球。大きく曲がる変化球など、緩急をつけて龍谷大平安を翻弄した。得点圏に走者を許したのは2、5回の2度のみ。3塁ベースを一度も踏ませなかった。

秋の優勝校は1回戦で姿を消した。高津は中盤以降、毎回ヒットを浴びたが得点を許さなかった。しかし、8回の1球に泣いた。

16年ぶりの全国出場を目指し、残された時間はあと2ヶ月。新チーム公式戦初黒星という貴重な経験を糧に、秋の近畿を獲った自信を持って夏に挑んで欲しい。軟式ファンは「HEIAN」が全国に帰ってくることを待っている。

 

 

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