2024年の高校軟式野球日本一を決める「第69回全国高等学校軟式野球選手権大会」が25日に開幕する。
組み合わせ
中京、学校史上2度目の大会三連覇なるか
東海代表の中京は第62回〜64回(2017〜2019)で達成して以来、2度目の大会三連覇に挑む。
予選では1〜5番まで昨夏の全国優勝メンバーを並べて、5試合中3試合を2桁得点のコールドで勝利と、今年も得点が取れるチームに仕上げてきた。初回から容赦なくたたみ掛け試合を決してしまう「怖さ」がある。
昨夏は背番号7で躍動した川口が名実ともにエースとなり、再び全国のマウンドに。清水楓ら明石のマウンドを知る投手も控える。
ただ今年の組み合わせを見ると、中京にとっては過去2年以上に厳しいものになった感は否めない。抽選番号1〜8(上記トーナメント画像の左側)に秋春地区大会の優勝校など、実力校が集まった。
初戦の相手・大阪の興國は秋・春の近畿大会覇者。53年ぶりの全国出場で話題だが、全国随一の厚い投手層で勝ち上がってきた。同じ山の井原は昨夏の全国1回戦で中京を苦しめており、北海道科学大高は予選で無安打無得点を達成している右腕・大谷を擁する。
順当に勝ち上がった場合に準決勝で対戦する隣の山を見ても、世代公式戦無敗で全国までたどり着いた松商学園(秋春北信越優勝)と能代(秋春東北優勝)がおり、「中京包囲網」は整ったと言える。
一方で抽選番号9〜16(トーナメント画像右側)の8校は実力が拮抗。どのチームにも上位に勝ち上がるチャンスがある。
好投手が全国に集結
今年も好投手の多い大会になりそうだ(そもそものソースが少ない高校軟式において、投手の情報が集まりやすいことは否めない)。
先述の北海道科学大高の大谷、興國の小原を中心とした投手陣をはじめ、能代の本格派左腕・佐藤、昨夏の全国で投げている開新の渡邉・井原の岡田・天理の藤本や、仙台商の2枚看板・佐々木と楠本などの前評判は高い。
2年生でエースを託されている松商学園の本木・育英の大塚・白鷗大足利の秩父・横浜商の相良らの、下級生ならではの思い切りの良いピッチングも楽しみだ。
試合展望