マスカットスタジアム(岡山県倉敷スポーツ公園野球場)
第36回秋季中国地区高等学校軟式野球大会 1回戦
後半に相手を突き放した高梁城南が、秋の中国大会初出場初勝利を手にした。
高梁城南は2回表、先頭の田平が四球で出塁し、無死1、3塁とすると、ダブルスチールの間に1点を先制(高梁城南 1-0 山口農)。
高梁城南の先発・エースの土屋は少し表情が固い立ち上がりだったが、徐々にペースを掴むと、4回裏の1死満塁の同点のピンチは挟殺と三振で凌ぐ。
走者を出すも追加点が遠かった高梁城南は6回表に9番西の内野安打で大きな追加点を上げると、7回表には押出四球、8回表には相手のミスに乗じて3点を追加して、山口農を突き放す(高梁城南 6-0 山口農)。
土屋は8回以外、毎回走者を許したが、無失点のまま最終回のマウンドへ。勝利まであとアウト1つのところから味方のエラーや、長打を放たれ3点を失うものの、後続を打ち取り、試合終了。県大会からの勢いそのままに、中国大会でもうれしい1勝を手にした。
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高梁城南のここまでの快進撃を支えているのは、間違いなくエースの土屋だと確信した。この日は四死球7と制球に苦しんだが、それでも8回まで山口農を無失点に封じた。周囲からも厚い信頼を得ていることが伝わってきた。
攻撃面では苦しむ相手投手から、なかなか最後の1本が出なかったものの、2桁安打の思い切りの良いスイングが印象的だった。
山口農はエースの三浦、継投した小林が制球に苦しんだ。2人で12の四死球を与え、常に走者を許す厳しい展開が続いた。それでも要所を抑えて最少失点でゲームを進めたが、後半にミスもあり突き放された。
山口の高校軟式事情に目をやると、今後、数年で大規模な統廃合が予定されており、今、変化の真っ只中にある。全国選手権からは第61回大会(2016)の柳井商工以後、県勢の出場は遠ざかっている。この秋の山口を制した山口農をはじめ、山口全体でこの境遇を乗り超え、再び、明石に戻ってきて欲しい。
※球数、S数、S%は目安。公式記録ではありません。
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