紀三井寺公園野球場
第69回全国高校軟式野球選手権近畿大会 1回戦
比叡山がコールドで耐久に勝利。4年連続で近畿決勝に進んだ。
比叡山は背番号3の左腕・山本が先発。80〜110キロ台の緩急をつけた投球で耐久打線に立ち向かう。初回は2つの四死球を与えるがゼロで抑え、2回には1死2、3塁を作られるも、先制点を与えない。
初回からヒットで出塁し先制点をうかがった攻撃陣は3回表、1死2、3塁で津田の内野安打で先制すると、さらに4番・宮川の左三塁打で2点を追加する(比叡山 3-0 耐久)。4回にも相手の守備のミスをつき1点を加え、4点差で前半戦を終える(比叡山 4-0 耐久)。
7回表にはバッテリーミスで一気に2人の走者を還し、8回表に投ゴロでさらに加点し、7点リードに(比叡山 7-0 耐久)。
所々で四死球を与えながらも、耐久打線に的を絞らせない山本。3回以降はヒットも許さず、7、8回に2、3本目のヒットを与えるも、それ以上ピンチを広げず。8回をゼロで抑えた時点で、7点差コールドゲームが成立し、比叡山が4年連続の近畿決勝に駒を進めた。
3年連続で夏の近畿大会に挑んだ耐久の決勝進出はならなかった。この世代は秋・春・夏と和歌山を制して、すべての近畿大会に出場。春の近畿では勝利も収め、2年連続で4強入りを果たした。エースで4番、主将も務めた守友がチームを牽引。この試合は比叡山打線に13本のヒットを許したが、8奪三振と最後まで躍動感のある投球でチームを鼓舞し続けた。
比叡山は13本のヒットの内、実に9本が内野安打・バントヒットだった。上位から下位まで全員が徹底して叩くことができ、手元の集計でフライアウトは打者35人でわずかに2本のみ。果敢に先の塁を狙う走塁も見事で10の盗塁を記録した。
決勝では4年連続で天理と顔を合わせることになった。昨年はタイブレークにもつれる激戦の末、大会3連覇を逃している。下級生の頃から試合に出場していた選手が多く、その悔しさを肌身で感じ、この1年間、取り組んできた。
集大成を披露する舞台は整った。近畿王者奪還まで、あと1つ。
※球数、S数、S%は目安。公式記録ではありません。
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