第67回全国高校軟式野球選手権大会は29日に決勝戦が行われ、2022年夏の日本一が決まる。
大会第5日(8/29)の予定
昨年、大会4連覇を逃すも、5大会連続で決勝戦に進んだ中京と、創部6年目で初の日本一を目指すあべの翔学が対戦。
両者は第64回大会(2019)の準決勝以来、3年ぶりの顔合わせとなる。
あべの翔学・下前は中2日、中京・谷本は連投
【両チーム投手のこれまでの投球】
チーム | 投手 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
中京 | 谷本 #1 | 110 | 103 | 287 | |||
松井 #4 | 115 | 13 | 372 | ||||
あべの翔学 | 下前 #1 | 134 | 121 | 247 | |||
桝井 #11 | 119 | 381 | |||||
長谷川 #10 | 50 | 450 |
※29日は「500球制限」における投球可能数
両チームとも、500球制限の不安はない。
あべの翔学は28日の準決勝を桝井、長谷川の継投で勝ち上がることに成功。1回戦の能代戦、2回戦の作新学院戦を完投したエースの下前は中2日の休養が取れている。
一方で中京は準決勝でエースの谷本が8イニング103球を投げており、決勝では連投になる。2回戦の上田西戦で完封した松井が先発し、谷本へ継投するプランも考えられる。
攻撃陣は両チーム上り調子
両チームとも攻撃陣は好調だ。
あべの翔学は初戦から準決勝までの安打数が4、5、13。中京は6、8、8と、上り調子。
あべの翔学は準決勝で14安打13得点、投手を除く先発メンバー全員がヒットを放った。2回戦では作新学院の好投手・福島にも打ち勝っている。4番の寺前は3試合すべてで安打を記録。準決勝では2安打3打点と勝負強さを見せた。
中京も全国選手権で打率6割を記録している藤村や、1、2回戦で無安打ながら準決勝で3安打を放った伊佐次、松井や嶌田などの中軸が好調。四死球は19と、あべの翔学の8の倍以上を選んでいる。
経験の中京か、勢いのあべ翔か
両チームにとって、先制点が大きな意味を持つことは間違いない。
ロースコアが予想される一方で、今大会の雰囲気的に、初回から動く可能性もある。中京は昨年、初回の1失点が決勝点となっただけに、最大限の集中力で試合に入ってくるだろう。
王座奪還、11回目の優勝を目指す中京が経験で勝り、今大会の試合巧者ぶりも特筆すべきものがある。
一方であべの翔学は王者・作新学院を下し、準決勝では大量得点を上げたことで、勢いは最高潮に達している。
▼あべの翔学の勝ち上がり
- 1回戦 3-1 能代
- 2回戦 1-0 作新学院
- 準決勝 13-6 倉敷工
▼中京の翔学の勝ち上がり
- 1回戦 4-1 比叡山
- 2回戦 5-0 上田西
- 準決勝 2-0 三浦学苑