レポート全国東海関東

三浦学苑vs中京|第67回全国高校軟式野球選手権大会 準決勝

レポート
2022/08/28
明石トーカロ球場
第67回全国高校軟式野球選手権大会 準決勝 

中京がエースの好投と機動力で三浦学苑に勝利。5大会連続の決勝戦に進んだ。

スポンサーリンク

中京は初回、先頭の伊佐次が三塁打で出塁すると、3番松井が空振りの際に飛び出し、相手捕手の三塁への送球を見るや、迷わず本塁に突入。華麗なスライディングで先制に成功する(三浦学苑 0-1 中京)。

中2日での先発となったエースの谷本は、力を抜いたコントロール重視の投球で相手打者を次々と凡打に打ち取る。

4回、無死満塁の追加点のチャンスを決めきれなかったが、7回、連打でつくった1死一、三塁のチャンスで、またしても、三塁走者が空振りで挟まれるも、捕手から三塁手への送球がわずかに乱れる間に、本塁を陥れる(三浦学苑 0-2 中京)。

谷本が8回を1安打で抑えると、9回には2回戦で完封した松井が登板。先頭に四球を許したが、併殺と投ゴロで締め、決勝戦進出を決めた。

※球数、S数、S%は目安。公式記録ではありません。

スポンサーリンク

中京の試合巧者ぶりが相手を上回った。

2得点はいずれも、三本間の挟殺プレーでの生還で記録は本盗。打者が空振りしても三塁走者は動揺することなく、相手捕手の動きを見て、迷うこと無く本塁に突入した。

中京にとってこれが「理想的な点の取り方を試みた結果」だったのか、はじめからすべてが意図されたプレーだったのかは、わからない。

しかし、いずれにせよ、「勝ち続けるためには、変わり続けないといけない」という危機感、使命感のようなものを感じるワンプレーだった。

三浦学苑は8年前と同じ、0-2というスコアで明石での戦いを終えた。

予選から幾度となく好投してきた小宮が、中京相手にも変わらぬ投球を見せた。4回には無死満塁のピンチを無失点で切り抜け、流れが傾くかと思われたが、相手エースの最高の投球に対応することができず、内野安打1本に封じられた。

しかし、春の関東大会で作新学院を追い詰め、全国に勝ち上がり、中京への挑戦権を自力でつかみ取った三浦学苑。この世代で唯一、公式戦で両王者と対戦した、記憶に残るチームだった。

 

タイトルとURLをコピーしました