レポート中国全国北信越

上田西vs広島学院|第67回全国高校軟式野球選手権大会 1回戦

レポート
2022/08/25
ウインク球場(姫路球場)
第67回全国高校軟式野球選手権大会 1回戦

上田西が逆転で4年ぶりの全国勝利を手にした。

スポンサーリンク

上田西先発の井出は初回から制球が定まらず、2回、投ゴロで先制を許すと、4回にも四球で出した走者をバントヒットで生還させ、2点を追う展開に(上田西 0-2 広島学院)。

4回、下村の右安打で1点を返すと、5回には3本のヒットを集中させ、相手のミスにもつけこみ、3点を上げて逆転する(上田西 4-2 広島学院)。

上田西は5回から二人目の太田が登板。6回に右ゴロの間に1点を許すが、その後は走者を出すも粘りの投球。9回、1死二、三塁で一打逆転のピンチも、広島学院の代打・佐々木を投ライナーで打ち取り、ダブルプレーでゲームセット。

二人の投手で四死球10と苦しみながらも、なんとか初戦突破を果たした。

※球数、S数、S%は目安。公式記録ではありません。

スポンサーリンク

県内随一の進学校、学校史上初の全国出場で話題をつくった広島学院。会場には幅広い世代のOB・OGが駆けつけ、ワンプレー毎に温かい拍手を送った。一時、2点差を広げたときには「もしかしたら、いけるかも」という雰囲気が漂ったが、全国での勝利はそう簡単なものではなかった。

しかし今回の広島学院の活躍は、同様に活動する全国の進学校に大きな勇気を与えたことだろう。

登板した2投手が最後まで制球に苦しんだ上田西。しかし翌日の2回戦では、中京相手に堂々と渡り合い、今大会はベスト8で幕を下ろした。

限られた戦力での戦いを強いられ、過去、上位に進んだチームとの実力差は否めなかった。しかし、グラウンド流出など困難を乗り越えた上田西にとって、新たな一歩を踏み出す、意味のある夏になった。

タイトルとURLをコピーしました