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筑陽学園vs長崎玉成・北松農・五島南|第59回九州地区高校軟式野球大会 1回戦

レポート
2022/04/25
SOKKENスタジアム
第59回九州地区高校軟式野球大会 1回戦

雨天により1日順延して開幕した第59回九州地区高校軟式野球大会。

昨夏は全国4強、秋も福岡大会を制した筑陽学園は、この春は福岡2位で九州大会に出場。

対する長崎3校連合は、秋に続いて長崎玉成、北松農、五島南で構成された。

筑陽学園は初回、二死1、2塁で5番大嶋のライトフライが相手のエラーを誘い1点を先制。

2回は二死1、2塁で2番吉川のタイムリーで2点を追加、3回には3本の長打で6点を挙げて試合を決定づける。

筑陽学園先発の井上は4回まで四球とエラーで走者を出したが、与えたヒットはゼロ。

筑陽学園が5回に10点目を挙げると、5回表には背番号16を付けた1年生の市原がマウンドに。

福岡大会は3月に開催されたため、これが公式戦デビューとなった市原だったが、130キロを超える速球で球場をざわつかせると、3人できっちりと締めて、コールドゲームが成立。

あすの準決勝では秋に敗れた鹿児島実と再戦する。

筑陽学園は5イニングで8本の安打を放ち、そのうち4本が長打。長崎連合の早川、辻村の甘い球を見逃さず、最短で試合を決めた。

一方で1つ記録したエラーや牽制の悪送球など、一瞬の緩みから生まれた守備面のミスは、次戦に向けた課題となった。

昨秋と同じチームで臨んで長崎3校連合は、この春もコールドでの敗退となった。

圧倒的不利な環境に置かれている長崎の軟式球児。現状は他県との実力差が大きくなってしまっていることは否めない。夏に向け、この差をどれだけ縮められるか。

かつては「軟式どころ」だった長崎は、いま、岐路に立たされている。

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