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【観戦レポ】福大大濠 – 朝倉東 第49回九州地区高校軟式野球大会2回戦

レポート
2017/03/24
新宝満川A
第49回九州地区高校軟式野球大会 2回戦

秋は福岡を制した強豪の福大大濠。硬式は26年ぶりに出場した甲子園の選抜大会で2回戦に勝ち進んでいる。

朝倉東といえば、2005年の全国準優勝が記憶に残るが、その後はなかなか結果を残すことができていない。秋は糸島農と1回戦で対戦して敗れている。

(この試合は選手名の確認ができておりません。)

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試合は初回から動く。
先攻の福大大濠は先頭が四球で出塁、二盗と内野ゴロの間に三塁に進むと、3番のスクイズであっという間に先制に成功する。

その裏の朝倉東は簡単に二死となるも、四球と暴投で二死2塁で4番がレフトオーバーのツーベースを放ち同点に、さらに5番もセンターに運び一気に逆転する。

早く追いつきたい福大大濠は2回に二死から8番田古里がレフトへツーベース、9番もライトへ続き二死1、3塁とするも一走が二盗に失敗。

3回裏の朝倉東も二死からの連打で二死1、3塁をつくるも追加点は奪えず。

朝倉東の先発サウスポー背番号11は、緩い変化球を主体に投球を組み立てる。しかし、この試合を通して与えた四死球数15という数字にあるように、常にランナーを背負った厳しい投球が続く。そのサウスポー相手に毎回の様に得点圏にランナーを進める福大大濠だが、最後の1本が出ない。

初回に失点を許した福大大濠エースの田古里だったが、それ以降はしっかりと振ってくる朝倉東の打者に対してキレのある速球とブレーキのかかる変化球で打ち取っていく。

朝倉東は6回に追加点を上げる。二死からヒットと盗塁で2塁までランナーを進めると、8番の打球はファーストのミットをかすめライト線に転がるツーベースに。この間に走者が生還し、大きな追加点が朝倉東に入る。

走者は出すものの、なかなか得点できないもどかしい攻撃が続く福大大濠。2点差のまま試合は終盤の進んでいく。8回、福大大濠は2つの四球と内野安打で一死満塁とする。ここで3番がセンターに飛球を放ち、タッチアップで三走が生還。初回以降久しぶりの得点を上げる。2-3と1点差。

そして9回。二死1塁とスコア上は追い込まれた福大大濠だったが、勝ちを意識して追い込まれたの相手投手の方だった。あと一人となっても決して打ち急がない大濠の各打者。8番、9番が四球を選び二死満塁。打席には立った1番もフルカウントまで粘る。そして選んだ同点の四球。福大大濠が土壇場で相手投手を揺さぶり同点に追いつく。

試合は延長へ。こうなると追いついた福大大濠に流れが向く。先頭が四球で出塁。一死3塁とすると、打席には9回の守備からファーストに入り、この日初めてバットを握る背番号12。ここで彼は落ち着いてスクイズを決め大仕事をやってのけると、更にこの回1点を追加し5-3。

その裏の福大大濠・田古里は二死から連打を浴びるも最後のバッターを打ち取りゲームセット。
最終盤で同点に追いつき延長に持ち込んだ秋の王者が苦しみながらも準決勝にコマを進めた。

評価すべきは福大大濠相手にあと一歩のところまで追い詰めた朝倉東の方だろうか。

特に中軸は福大大濠の好投手・田古里に対してもしっかりと弾き返した。11番のサウスポーも結局3人で抑えたイニングは1イニングもなかったが、逆境に対するここぞの粘り強さは目を見張るものがあった。

昨年は春、夏と県大会で敗退した福大大濠。秋に続きこの春も県大会を制すことで、2012年からの北部九州3連覇以降は遠ざかっている明石に弾みをつけることができるか。

福大大濠
100 000 011 2│5
200 001 000 0丨3
朝倉東

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