第101回全国高校野球選手権大会は、18日の準々決勝で作新学院(栃木)と中京学院大中京(岐阜)の対戦が決まった。
軟式では作新学院、中京学院大中京ともに全国制覇9回と最多タイ記録を分け合う。
両者の全国選手権での直接対決は5回。その一戦一戦が注目に値する激戦を繰り広げてきた。甲子園での両校の対戦を前に、軟式での近年の対戦を振り返ってみたい。
作新vs中京院中京 過去の戦績
第51回(2006)決勝 作新 1-0 中京
作新学院のエース種市投手は2回戦の広陵戦で、史上15人目のノーヒットノーランを達成。その翌日、中京(当時)の伊藤が準決勝の松山商戦で同16人目となるノーヒットノーランを成し遂げ、史上初の同一大会ノーヒットノーラン投手同士による決勝での投げ合いとなった。
試合は予想通りの投手戦となったが、作新学院は7回裏、1イニング4つの四球で先制。この1点が決勝点となり、作新学院が6度目の優勝を果たした。
第53回(2008)決勝 作新 5-1 中京(延長15回引き分け再試合)
2年ぶりに決勝戦で顔を合わせた両校。この試合もスコアボードに0が並び、延長戦に突入。
13回表、中京は主将大下のレフト前ヒットで待望の先制点を上げるが、その裏、作新学院も3塁からキャプテンの樋山がライトへタイムリーを放ち同点に。
意地と意地のぶつかり合いは延長15回でも決着がつかず、23年ぶりの決勝戦再試合となった。翌日の再試合は作新学院が5-1で勝利し、2年ぶり7回目の優勝を達成した。
第56回(2011)決勝 中京 2-1 作新学院(延長11回)
決勝戦再試合から3年後の2011年に3回目の決勝戦で対戦。
2回戦の河浦戦で史上2人目の完全試合を達成している中京の下田と、作新学院の背番号4大塚の投げ合いとなったこの試合も、無得点のまま延長戦へ。11回表、作新学院は相手のエラーで先制点を奪い、11回裏も二死走者なしまで追い込んだが、この土壇場から中京が2人の走者を出し、4番山内の一振りがセンターオーバーの逆転サヨナラタイムリーに。中京が12年ぶり5回目の優勝を劇的な形で掴み取った。
作新学院と中京学院大中京の過去の対戦
年 | 大会 | 回戦 | スコア |
---|---|---|---|
1991年 | 第36回 | 準決勝 | 中京商 2-1 作新学院 (延長14回) |
1999年 | 第44回 | 2回戦 | 中京商 3-0 作新学院 |
2006年 | 第51回 | 決勝 | 作新学院 1-0 中京 |
2008年 | 第53回 | 決勝 | 作新学院 0-0 中京 (延長15回) |
決勝 (再試合) |
作新学院 5-1 中京商 | ||
2011年 | 第56回 | 決勝 | 中京 2-1 作新学院 (延長11回) |