2026年の高校軟式野球の日本一を争う「第71回全国高等学校軟式野球選手権大会」は今月24日から6日間(2回戦の翌日に休養日含む) 、明石トーカロ球場とウインク球場で開催される。
出場校
| 地区 | 代表校 | 出場回数 | 予選 試合数 |
予選 総得点 |
予選 総失点 |
春/秋/昨夏 の成績 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 北海道 | 登別明日 | 3年ぶり6回目 | 2 | 14 | 9 | 開催なし/ 道2位/ 道2位 |
| 西東北 | 能代 | 3年連続24回目 | 4 | 36 | 6 | 県4強/ 地区優勝/ 全国8強 |
| 東東北 | 仙台育英 | 5年ぶり10回目 | 5 | 28 | 4 | 県16強/ 県16強/ 地区2位 |
| 北関東 | 茗溪学園 | 3年ぶり4回目 | 5 | 28 | 7 | 地区16強/ 地区16強/ 県2位 |
| 南関東 | 三浦学苑 | 2年連続5回目 | 6 | 35 | 8 | 地区優勝/ 地区優勝/ 全国8強 |
| 東京 | 駒場学園 | 初出場 | 6 | 34 | 17 | 都16強/ 都ブロ敗/ 都32強 |
| 北信越 | 松商学園 | 3年連続33回目 | 4 | 28 | 5 | 地区優勝/ 地区優勝/ 全国16強 |
| 東海 | 中京 | 9大会連続29回目 | 5 | 41 | 0 | 地区2位/ 地区優勝/ 全国優勝 |
| 近畿 | 天理 | 4年連続20回目 | 4 | 14 | 0 | 地区4強/ 地区優勝/ 全国16強 |
| 大阪 | 大商大高 | 初出場 | 5 | 8 | 2 | 府16強/ 地区8強/ 府16強 |
| 兵庫 | 兵庫工 | 36年ぶり11回目 | 3 | 9 | 0 | 地区8強/ 県ブロ敗/ 県4強 |
| 東中国 | 矢掛 | 7年ぶり3回目 | 4 | 41 | 3 | 地区8強/ 地区2位/ 地区2位 |
| 西中国 | 広島学院 | 4年ぶり2回目 | 4 | 32 | 9 | 地区準優勝/ 地区8強/ 県1回戦 |
| 四国 | 新田 | 7年ぶり20回目 | 3 | 20 | 0 | 県優勝/ 地区4強/ 地区2位 |
| 北部九州 | 福岡大大濠 | 3年ぶり8回目 | 4 | 35 | 5 | 地区4強/ 地区4強/ 県8強 |
| 南部九州 | 鹿児島実 | 2年連続12回目 | 4 | 25 | 3 | 地区優勝/ 地区優勝/ 全国16強 |
組み合わせ
中京が5連覇に挑む
昨夏、硬式・軟式通じて史上初の全国選手権4連覇を果たした中京が5連覇に挑む。予選5試合で41得点(出場校中最多タイ)無失点無失策と今年も夏に照準を合わせ、盤石の試合運びを見せている。
エースの奥村、主将の捕手中村駿、昨夏の決勝2死の場面で16球粘り優勝を引き寄せた北川などがチームを牽引。ことしの春に就任した後藤監督は第59回大会(2014)・延長50回時の主将で明石の厳しさを知り尽くす。初の全国選手権での指揮に注目が集まる。
地区王者5校が集結する「死のブロック」
今大会に出場する全16校のうち、秋春に地区大会を制した実績があるのは6校。そのうちの5校が同じブロックに入り、近年稀に見る厳しい山が形成された。
秋春の北信越王者で公式戦無敗の松商学園は、開幕戦で広島学院(秋中国準優勝)と対戦。秋の近畿覇者・天理と秋春の関東王者・三浦学苑が初戦で顔を合わせれば、秋春の九州チャンピオンで公式戦無敗の鹿児島実と中京(秋東海優勝)がこちらも初戦で相まみえる。
死のブロックに入った8校は全国大会4試合すべてが「決勝レベル」のシビアな戦いになる。日本一までの道を見据えたゲームマネジメントが求められる一方で、目の前の試合を突破しなければ次の試合はなく、難しい舵取りを迫られる。
もうひとつのブロックも力のあるチームが顔を並べており、決して勝ち上がりは容易ではない。
このブロックで唯一、地区優勝を果たしている能代の今畠快主将は16年前の日本一時の今畠寿樹元監督の子息。茗溪学園は下級生主体ながら鉄壁の守備で王者作新学院を完封しての全国出場を果たしている。矢掛は予選で中京に並ぶ41得点を記録(試合平均10.25は最多)。福岡大大濠はチームを全国4強入り2回の強豪に育てた上げた中島監督が28年間の集大成を迎える。全国制覇の経験もある5年ぶり出場の仙台育英は秋春と公式戦未勝利ながら、この夏、破竹の勢いで強豪を撃破しており、7年ぶりに明石返り咲きの新田も予選を無失策で勝ち上がった。
実力は伯仲しているが、どのチームにも決勝進出の可能性がある。決勝戦は消耗しきった相手との対戦が予想されるため、覇権を取るチャンスは十分にある。
チームを勝利に導く下級生好投手
今大会は下級生の好投手が多いことも特筆すべき点に挙がる。
中京の奥村・西尾、能代の簾内、茗溪学園の小澤、三浦学苑の小宮・七﨑、矢掛の井上、広島学院の新岡、鹿児島実の神村など、下級生ならではの思い切りの良い投球に期待したい。
東西初出場2校
東京・駒場学園と大阪・大商大高の2校が全国選手権初出場を果たし、両校が1回戦で対戦する。
駒場学園は予選6試合中5試合を逆転勝利で勝ち上がっており粘り強く戦う力がある。大商大高は予選5試合中、3試合がタイブレークでの勝利で「点を取られない野球」が信条。対照的な2校が全国初陣をいかに戦うか楽しみだ。
甲子園→明石での「再会」は11人
ことしで2回目の開催となった春の軟式交流試合in甲子園に出場し、この夏、明石での「再会」を果たすのは11人で昨年の6人から倍増した。
- 登別明日:内沢 環太 選手
- 能代:岡本 湊斗 選手
- 三浦学苑:塚越 宥芯 選手
- 松商学園:髙橋 優斗 選手
- 中京:北川 絢士郎 選手
- 天理:金子 琉奏 選手
- 大商大高:毎川 兵庫 選手
- 矢掛:原田 蒼也 選手
- 新田:中本 皇成 選手
- 福岡大大濠:藤田 智瑛 選手
- 鹿児島実:上釜 魁斗 選手
※ 広島学院の平尾 翔選手は同校慣例により引退済み
交流試合の選手選考は秋の結果が重要な資料となるため、もともと実力があった学校が1年かけてチーム力をさらに高め、全国出場を決めたと言える。開催2回目にして交流試合がチーム力アップに大きく貢献していることが鮮明になった。

