コラム全国

運命の「8.31」決戦。中京学院大中京と崇徳、あす決勝 第64回全国高校軟式野球選手権

コラム

 



スポンサードリンク

第64回全国高校軟式野球選手権大会はあす31日、順延した決勝戦が行われる。11時試合開始。

決勝 中京学院大中京 – 崇徳

中京学院大中京はこの大会、3試合で13安打8得点0失点。投手はエースの水は25イニングを投げて失点0、被安打5、17奪三振、与四死球は僅かに1。準決勝では背番号10の揖斐が2イニングを被安打0、与四死球0で抑えている。

対する崇徳は3試合で28安打15得点1失点。中京学院大中京の倍以上のヒットを放っている。投手はエースの高井が20イニングで失点0、被安打5、9奪三振、与四死球は7。背番号5の前良が2試合7イニングを投げて失点1、被安打6、3奪三振、与四死球は3という成績だ。

今年の中京学院大中京は攻撃にも自信があるが、この全国選手権に限って言えば、あすの決勝戦は「水vs崇徳打線」という構図になる。ノーヒットノーラン1試合を含む、抜群の安定感でここまで無失点の水に対して、3試合で28安打15得点と好調を維持している崇徳打線が点を取れるかが勝負の分かれ目となる。

中京学院大中京のチャンスでの得点奪取能力は相当高く、一死3塁をつくれば、ほぼ高い確率で得点することができる。崇徳打線は9人どこからでもチャンスを広げられるのが強み。それが顕著に現れたのが準決勝の新田戦。4回から9回までに5本のヒットを放ったが、その5本が全て二塁打以上の長打で、3得点に結びついている。また上位陣が上り調子なのも決勝に向けた好材料と言える。

水、高井ともにどちらも打たせて取るピッチングが持ち味。制球力では水に分がある。また、実力が拮抗したチーム同士の対戦のため、0-0もしくはロースコアで延長戦に突入する可能性もある。その場合、決勝戦にはタイブレークが適用されないため15回まで通常のゲーム進行で進められるが、その場合、継投も視野に入ってくるだろう。中京学院大中京の揖斐は準決勝2イニングながらパーフェクトピッチングをしており、崇徳の前良は7イニングを1失点で切り抜けている。

5年前の延長50回が引き合いに出されるが、今回は既に大会が2日順延しているため、明日が最終日。最大で15イニング、決着がつかない場合は、史上2回目の「優勝預り」となる。勝敗がつかないということだけは想定したくないが、試合展開によって、両チームがどこで「勝負に出る」かに注目したい。

中京学院大中京の三連覇か、崇徳の悲願の初優勝か。どのような結末が訪れたとしても、明日の決勝戦は誰もが記憶に残る一戦になることは間違いない。土曜日に決勝戦がずれ込んだことで、平日よりは観戦条件はいいだろう。都合がつく高校軟式ファンは、ぜひ明石トーカロ球場に足を運んで欲しい。



スポンサードリンク

タイトルとURLをコピーしました