【観戦レポ】河南(大阪)ー仙台商(南東北)第61回全国高校軟式野球選手権1回戦

レポート
第61回全国高校軟式野球選手権 1回戦
河南(大阪)- 仙台商(南東北)
2016/08/24 明石トーカロ球場

河南エースの上野はこのブログでも何度か紹介した。大阪府予選全5試合40イニングに登板し41奪三振と、ここぞという時に直球で三振が取れる本格派右腕。

この春から仙台商のエースナンバーを背負う信田は制球のよさが持ち味。ピンチにも冷静な投球で窮地を脱してきた。

両エースの出来と先制点が試合の勝敗を左右するポイントになる。

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河南上野は立ち上がりの制球が安定しない。初回、2回と続けて死球を与えるなど、本来のテンポの良いリズムがなかなか掴めない。

2回裏、仙台商は死球で出塁した走者が二塁に進むと、打者が空振り三振の時に三盗を試みる。ここで河南キャッチャーの峯上の三塁への送球が逸れ、ボールが外野に転がる間にランナーが生還。相手のミスに乗じて仙台商がノーヒットで先制する。河南は予選を通じて今大会初の失点をミスにより献上する。

早々に先制点をもらった仙台商信田は立ち上がりから河南打線に的を絞らせない。ヒットを許しランナーを背負う場面も淡々とした投球を続ける。

河南の各打者は早く上野を援護したいという気持ちの焦りがバッティングに現れ、簡単に打ち上げてしまう場面が目立つようになる。6回も先頭の奥薗がテキサスヒットで出塁するも、2本の内野フライでチャンスをみすみす逃してしまう。

失点以降は本来の投球を取り戻しつつあるように思われた河南上野だったが、6回裏、仙台商先頭の修川にレフトオーバーの二塁打を放たれると、一死三塁とされ、内野ゴロの間に大きな2点目を許す。

7回裏にも仙台商の先頭奈良岡が安打で出塁すると、二盗の際にまたも河南捕手の送球が外野に逸れてしまい、走者が一気にホームに帰って来る。仙台商は勝負を決定づける3点目をまたも相手のミスから得る。

後半は仙台商の信田にも疲れが見えたが、それでも低めへの制球を意識した投球で最後まで河南打線に隙を与えなかった。3-0で試合終了。頼れるエースの粘投で仙台商が2年連続の初戦突破を成し遂げた。

河南はミスにより大会通じて初めての失点を許すと、その後もこれまでのチームでは考えられないようなミスが立て続けに起こってしまった。これが過去の先輩も跳ね返された全国大会なのだ。改めて全国の厳しさを思い知った。初勝利はまたもお預けとなったが、チームの歴史に新たな名を刻んだ選手たちは、最後は河南らしい笑顔で明石を後にした。

河南(大阪)
000 000 000 │0
010 001 10X │3
仙台商 (南東北)

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