レポート

【観戦レポ】茗渓学園ー早大学院 第64回春季関東地区高校軟式野球大会準決勝 茗渓学園(茨城1位)- 早大学院(東京3位)

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第64回春季関東地区高校軟式野球大会 準決勝(大会第3日目)
2016/05/22 千葉県野球場

準決勝 千葉県野球場第1試合
茗渓学園(茨城1位)- 早大学院(東京3位)

 
 茗渓学園の先発は前日の2回戦でも7回を投げている松濤。この日もテンポの良いピッチングで早大学院打線を手玉に取る。初回から凡打の山を築くと、7回まで被安打1、3塁ベースすら踏ませない安定した投球を見せた。
 
 対する早大学院の小泉は2回以降、毎回のようにランナーを許す苦しい投球が続いた。出塁すると、持ち味の積極的な走塁を仕掛けてくる茗渓学園相手に、なんとか要所を締め、無失点のまま試合は終盤に差し掛かる。
 
 先に先制のビッグチャンスを作ったのは早大学院だった。
 8回裏、先頭の主将蓼沼がライト前にしぶとく運ぶとすかさず盗塁、犠打、四球で一死2、3塁の好機を迎える。しかし、打席に入った鈴木の空振りの際に、三走の蓼沼が飛び出し三本間に挟まれ敢え無く憤死。先制の絶好のチャンスをふいにする。
 
 最大のピンチを切り抜けた茗渓学園は9回の攻撃、一死から死球、投安、四球で一死満塁とすると、島田がサード方面に高く叩きつける内野安打を放ち三走が生還、遂に茗渓学園が均衡を破る。その後もホームスチールなどでこの回一気呵成に4得点を上げる。
 
 茗渓学園の9回のマウンドには先発の松濤がそのまま上る。打者3人を一邪飛、三振、投ゴロでしっかりと抑えてゲームセット。終盤の攻勢で茗渓学園が決勝戦に進出した。
 
 茗渓学園の積極的な走塁はこの日も健在だった。無死からでも隙があると見るや積極的にスチールやランエンドヒットを仕掛け、相手守備陣に重圧をかけ続けた。その分塁上での失敗が多かったことも確かだが、それは攻めた結果の話であり、ブローのように相手守備陣の心理面にじわじわと影響を与えた。その結果が、最終回の足を絡めた一挙得点へと繋がったとも考えられる。

 東京都3位で昨秋に続き関東大会に出場した早大学院はこの大会でも他県の強豪との公式戦を通して確実に経験値を積み上げた。早大学院が戦う夏の東京都予選は都道府県単位としては最も参加校が多い70校以上が参加して行われる。2年ぶりの全国選手権は十分射程圏内にある。


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