ウインク球場
第68回全国高校軟式野球選手権大会 1回戦
登別明日がエースの圧倒的な好投で優勝候補の一角・崇徳を撃破した。
登別明日はエースで主将・4番も務める石川が先発のマウンドに。
最初はボールが先行する場面も見られたが、立ち上がりからフルスロットルで崇徳のバッターへ投げ込んでいく。
1回から2回にかけて三者連続奪三振。5回を終えた時点ですでに10個の三振を記録。130キロは優に超えていると思われる直球と複数の変化球で緩急をつけ、次々と相手打者を打ち取っていく。
0-0で迎えた4回裏、四球と内野安打で1死二、三塁とすると、杉江のスクイズが決まって1点、さらに二走の石川の好走塁が相手一塁手の悪送球を誘い、一挙2得点に成功(登別明日 2-0 崇徳)。
2点のリードを得た石川の投球にはさらに勢いがつく。毎回の奪三振、そして気づけば8回までノーヒット・ピッチング。
8回裏には2死二塁から石川自らが左中間を破る適時三塁打を放ち、駒谷も続いてリードをさらに広げる(登別明日 4-0 崇徳)。
そして9回。1死まで来たところで崇徳の石川蒼にホームベース前方に高く叩きつけられ、遂に初安打を許す。その後、エラーと四球で二死満塁とされるが、最後の打者を三ゴロに打ち取って、ゲームセット。
石川の9回被安打1、計14の毎回奪三振という完璧な投球で、4強入りした第62回大会以来、6年ぶりの全国選手権勝利を手にした。
崇徳は相手好投手の異次元のピッチングに為す術がなく。
予選で見せた得点力は影を潜め、9回1死まで出塁は2個の四球と振り逃げのみ。最後は2死満塁をつくり意地を見せるも、ホームベースが遠かった。
先発の2年生投手・木舩も粘り強く投げた。
8回を108球、6安打と先発投手として申し分ない結果を残した。幾度と得点圏に走者を背負うも、最後の1本を与えなかったが、失点のシーンでは相手の巧みな攻撃を防ぎ切ることができなかった。
常勝軍団・崇徳の4年ぶりの全国の挑戦は1回戦で終わった。
※球数、S数、S%は目安。公式記録ではありません。
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