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【崇徳vs新田】崇徳が9安打7得点で快勝。初の決勝進出 第64回全国高校軟式野球選手権

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連日の雨の隙間を縫うよう訪れた夏の終わり猛暑の中でも、崇徳は最後まで攻撃の手を緩めなかった。

立ち上がりから粘る崇徳の打者に多くの球数を費やされた新田の先発橋本は2回表、2本のヒットとエラーで一死満塁にすると、3つの押出し四球を与え、崇徳が3点を先行する(崇徳 3-0 新田)。崇徳は3回表にも四球で出した走者を内野ゴロで還すと(崇徳 4-0 新田)、5回表にはまたも四球の走者が前良のツーベースヒットで生還して、5-0と前半で大きくリードを奪う。


崇徳は1、2回戦に続いてエース高井が先発。新田の橋本とは対称的にテンポよくアウトカウントを重ね、5回を投げて1安打と新田打線を封じる。5点のリードを得たところで、1回戦に続いてサードの前良に継投。後を受けた前良も6、7回と無失点でリリーフの役割を果たすと、8回表には2回戦ではヒットが無かった寺岡のスリーベースから追加点、9回表にもツーベースヒットで出塁した古川が生還して7点目。一矢報いたい新田は8回裏に二死1、2塁で乘松がタイムリーを放って反撃をするも、ここまで。序盤から中盤、そして終盤と、攻撃の手を緩めなかった崇徳が高井、前良のリレーで新田に勝利。あの延長50回で手にすることができなかった決勝戦進出を5年越しに達成した。

 

※球数は目安

 

エースとして、主将として。新田の橋本は誰の目から見ても本調子ではない中で、9回を投げ抜いた。序盤は制球に苦しみ、投球がまとまりだした中盤以降は、崇徳の長打攻勢に遭い、為す術なく準決勝で敗退となった。

崇徳が持ち前の攻撃力を、この準決勝の舞台でも見せつけた。試合序盤は相手投手の制球難に乗じて点数を上げたが、4回以降に放った5本のヒットは全て長打。一本のヒットで得点圏に走者を進め、効率よく得点を重ねた。1番の寺岡を始め、上位陣に当たりが戻ってきたことは、決勝に向けた明るい材料だ。

いよいよ迎える令和時代最初の全国選手権決勝戦。大記録に手がかかる強豪相手に5年前の雪辱を期す崇徳。好投手・水に対して、強力な攻撃陣は今大会の集大成で挑む。

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