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【世田谷学園 vs 高崎商】2時間40分を超える長時間ゲーム 高崎商が粘り勝ち2回戦へ 第67回春季関東地区高校軟式野球大会1回戦

レポート
2019/05/25
一本杉公園野球場
第67回春季関東地区高校軟式野球大会 1回戦
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※この試合は選手の名前が確認できていないため、カタカナで表記します。

マウンドに上った投手たちが、皆ことごとく険しい表情を浮かべる試合になった。

1回裏、世田谷学園は高崎商先発のウチヤマから一死2、3塁をつくるも先制ならず。対する世田谷学園先発のグンジも、序盤から走者を背負うピッチング。3回表、世田谷学園は一死満塁で押出しを与えて、高崎商が先制。さらに内野ゴロ、この回2つ目の押出しで高崎商が3点を先制する。【高崎商 3-0 世田谷学園】


3点のリードをもらったウチヤマだったがその裏、二死から出塁を許すと、一塁方向に上がった何でもないフライを、ファーストが地面に足をとられ落球、さらに三塁への悪送球が重なって、1点を献上【高崎商 3-1 世田谷学園】。5回裏には、四球、ヒットで一死1、3塁となり、世田谷学園3番マスイケにライト前に弾かれ3-2、続く4番マチダにセンターに犠牲フライを放たれて、3-3の同点に追いつかれる【高崎商 3-3 世田谷学園】。

両投手が何とか試合をつくり6回を投げ抜くと、世田谷学園は7回から二番手にライトのマスイケが、高崎商もショートのナカジマをマウンドへ。勝負はリリーフ陣に委ねられる。7回を3人で抑えた世田谷学園のマスイケだったが、8回表、ヒットと味方エラーで無死1、3塁に。三振とセーフティスクイズを阻止して二死までたどり着くも、ヒロシマに右中間を破る走者一掃のスリーベースを放たれ2失点【高崎商 5-3 世田谷学園】。さらにパスボールで高崎商が再びリードを3点に広げる【高崎商 6-3 世田谷学園】。

世田谷学園も8回裏、二本のヒットで無死2、3塁とし、一死後に7番フクダソウがレフトに弾き返して1点を返上【高崎商 6-4】。9回裏の世田谷学園最後の攻撃。先頭のイヂチがヒットで出塁、更に死球で同点のランナーを出すものの、後が続かず。2時間40分をこえる長丁場を制した高崎商が、粘る世田谷学園を降して2回戦に進んだ。

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※球数は目安

試合のテンポが上がらず、残塁は高崎商が11、世田谷学園が10。観ている方も、季節外れの真夏の日差しも相まって、疲労感を覚えてしまう試合だった。

関東大会は勝てば決勝まで4日連戦。近年では全国選手権でも休養日が設けられ、このような過酷なスケジュールの大会は稀だ。一人だけいい投手がいるだけでは到底優勝まではたどり着けず、選手層の厚さが改めて問われる。こういう評価の難しい試合で勝てるチームが生き残る大会が関東大会と言えよう。圧倒的な強さだけではなく、泥臭く相手を上回ることも、この大会で優勝するチームには求められる。

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