【観戦レポ】京都学園(京都2位)vs神戸村野工(兵庫) 平成29年度秋季近畿地区高校軟式野球大会2回戦

レポート

2017年11月5日
田辺スポーツパーク野球場

京都大会は2位で近畿大会に進んだ京都学園。前日の1回戦、耐久・串本古座・新宮連合戦は4-4で延長戦へ。今大会のレギュレーションにより、10回から始まったタイブレークでは一気に6点を奪い、試合を決めた。

神戸村野工は28年ぶりに秋の兵庫大会を制した。県大会ブロック予選で報徳学園、飾磨工を下すと、決勝では神港学園に2-1 で競り勝った。予選5試合で1失点と安定した守備が光る。

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両チームのエースが試合をつくった。

大きく振りかぶるフォームが特徴的な京都学園の谷口は初回、村野工先頭の三木に内野安打を浴びると、立て続けの盗塁で三塁まで進塁を許すが、5番野々村をファーストフライに打ち取る。

村野工の倉西は変則的な投球モーションの技巧派。腕を振る位置、右足のタメの時間をずらすことで、相手打者を惑わす。初回は、京都学園3番の今場にヒットを許すも、続く4番小畑をしっかりと三振に仕留める。

初回から積極的な走塁を仕掛ける村野工。3回にも内野安打で出塁した三木が二盗、三盗を試みると、4回表、四球を選んだ先頭の辻原も2つの盗塁で1死三塁とし、5番野々村のセーフティスクイズで三走の辻原が生還。村野工が貴重な先制点を手にする。

村野工倉西になかなかタイミングを合わせることができない京都学園のバッター。3回に相手エラーで出塁した以後は凡打を積み重ね、出塁すらできない状況が続く。

4回に先制を許した京都学園の谷口だったが、それ以降は完璧な投球で味方の援護を待つ。村野工から毎回の三振を奪うと、8回には7番から下位打線を三者三振に切る圧巻のピッチング。しかし打線は村野工の倉西を全く捉えることができない。4回から8回までの5イニングで一人の走者を出すこともできない苦しい展開。

1-0のまま迎えた9回表の村野工の攻撃。ここまで踏ん張ってきた谷口が二者連続で四球を与え、無死一、三塁とすると、辻原の内野安打で追加点。続いて1死二、三塁で5番野々村のライト前に落ちるタイムリーと悪送球の間に二人が生還。更に相手のミスで1点を追加し5-0と点差を広げる。

 

何とか一矢報いたい京都学園は9回裏、先頭の谷口のレフトへの大きな飛球が相手のエラーを誘い、3回以来の出塁を果たすと、1死三塁で二ゴロの間に1点を返し意地をみせる。ここで村野工は倉西から恵に交代。恵は1安打を許しながらも京都学園の反撃を封じてゲームセット。兵庫代表の神戸村野工が京都学園を下し、PL学園が待つ準決勝に進んだ。

神戸村野工
000 100 004丨5 H4 E3
000 000 001丨1 H2 E2
京都学園

村)倉西、恵 – 野々村
京)谷口 – 小畑

村野工倉西の安定感が際立った。被安打2、四死球ゼロという完璧な投球を披露。試合を通して少ない点差を守り切った。得点時には積極的な走塁も機能した。チャンスが少ないことが予想される準決勝のPL学園戦では、3つ記録したエラーなどミスの改善を図りたい。

京都学園のエース谷口もエースとして試合をつくった。最終回は四球をきっかけに失点を許してしまったが、9回を投げきり14奪三振の記録を残した。好投するエースに打線が奮起することができなかった。

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