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【観戦レポ】福岡大大濠(北部九州)vs 仙台商(南東北) 第62回全国高校軟式野球選手権大会1回戦

レポート
2017/08/24 明石トーカロ球場
第62回全国高校軟式野球選手権大会 1回戦

今年もいよいよ全国選手権が開幕。62回目の夏の開幕ゲームは北部九州代表の福岡大大濠と南東北の仙台商の一戦となった。

福岡大大濠はの福岡大会を制覇。このは福岡大会1回戦から登場し、県内強豪を撃破、北部九州大会でも他県代表に完勝し全国に進んだ。

4年連続の全国選手権出場は今大会出場校中、最長の仙台商。は県大会で敗退したが、にしっかりと勝ち上がって来るところは、さすが強豪校。昨夏の全国も経験している選手を中心に、平常心で開幕戦に臨む。

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仙台商は2回表、福岡大大濠の先発・田古里の不安定な立ち上がりを攻める。2本の内野安打で走者をため、暴投で無死2、3塁に。一死満塁となったあと、9番武山がセカンドにしっかりと転がし、三走が先制のホームイン。更に二死満塁で、2番佐藤海斗が四球を選び、押し出しでこの回、2点の先制に成功する。

更に仙台商はピリッとしない相手エースに対して攻撃の手を緩めない。続く3回表にも、2つの四死球と安打で一死満塁をつくり、8番齋藤の三塁線への強襲ヒットで2人が返り、点差を4点に広げる。

しかし、序盤から大量リードをもらった仙台商の2年生エース佐藤らいむも、初めての全国の舞台に制球に苦しむ。3回裏、3つの四球で二死満塁を迎えるが、ここは福岡大大濠3番の上床を三振に切り、無失点に抑える。更に5回裏、7番井浦にレフトの頭上を越すツーベースを放たれ、二死3塁の場面となるが、1番東を三振で仕留め、福岡大大濠に反撃を許さない。

序盤は苦しんだ福岡大大濠の田古里も、4回以降は本調子とは言えないまでも、我慢の投球で味方の反撃を待つ。

6回表に1点を加えられた福岡大大濠は7回裏、先の打席でもツーベースを放った7番井浦が、今度はライトの頭上を越すスリーベースを放つと、続く8番田古里が意地のレフト前ヒットで1点を返す。二死となったところで、仙台商はここまで粘投を続けた先発の佐藤らいむに代えて、背番号11の石垣をマウンドへ。福岡大大濠はパスボール、暴投でこの回、更に1点を返して点差を3点に縮める。

立ち上がりに失点を許した仙台商の石垣だったが、その後は福岡大大濠の反撃を抑え、そのまま試合終了。仙台商が5-2で追う福岡大大濠をかわし、3年連続の初戦突破を果たした。

仙台商は相手先発の不安定な立ち上がりを攻め、大量リードを奪い、試合を優位に進めることに成功した。リードをもらった先発の佐藤らいむは、制球に苦しむ場面もあったが、福岡大大濠を4安打6三振に抑え、継投した石垣も粘った。

福岡大大濠の今の選手たちにとっては初の全国の舞台も、苦い思い出の場所となってしまった。序盤にリードを与えた後、少しでも早いイニングで反撃が出来ていたのなら、勝機を見い出せていたかもしれない。3回、5回に反撃のチャンスを得るも、相手2年生エースの粘りの前にあと一本が出なかった。

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