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【登別明日vs広島新庄】広島新庄が8回一挙7得点で逆転、全国初出場で初勝利 第63回全国高校軟式野球選手権大会 1回戦

レポート
2018/08/25 第1試合
ウインク球場
第63回全国高校軟式野球選手権大会 1回戦

昨夏4強の登別明日に初出場の広島新庄が挑んだ試合は初回に動く。

1回表、登別明日は先頭の小幡が死球で出塁。盗塁と敵失で一死3塁まで進むと、3番長の遊ゴロで三走が生還し、登別明日が先制。更に二死2、3塁と広島新庄先発の寺部の立ち上がりを攻め立てるがここは1点どまり。

先制点をもらった登別明日の菊池も初回、2回と先頭に四球を与えて走者を背負うが後続を切る。3回にも2つの死球を与えるが、広島新庄はこのチャンスを生かすことができない。

広島新庄の寺部は3回、先頭の小幡にセンターへ長打を放たれるが、3塁を狙ったバッターランナーを味方が好返球で刺殺。勢いを引き寄せると、以後は危なげない投球。

寺部は6回には、二死ながら2、3塁と初回以来のピンチを迎えるが、ここは5番菅原を見逃し三振に封じる。しかし8回表、一死から四球で走者を許すと、二死2塁で4番守屋。簡単に追い込むが粘られる間に立て続けにワイルドピッチを与え、2点目のランナーが生還。登別明日が貴重な追加点を手にする。

勝負はあったか。

しかし、8回裏。広島新庄は2つの四死球とヒットで一死満塁と逆転の走者を出すと、ここで登別明日は先発の菊池からレフトを守る岡崎にスイッチ。重要な場面での登板となった岡崎は3番高田に四球を与えて押し出し、1-2と迫られると、続く4番洲濱の打席の暴投で2-2の同点に追いつかれる。

さらに5番干畠の2点タイムリー、6番金山の連続タイムリーで広島新庄が2-5と一気に逆転。

岡崎はひとつのアウトもとれないまま、3番手の長がマウンドへ。急遽の登板でストライクが入らない長は8番村上への暴投で6点目。さらに9番頼政の遊ゴロが悪送球となり、2-7と試合を決定付けられる。

まさかの大量失点を許した登別明日。9回の広島新庄のマウンドには左腕の背番号10村上。二死から走者を許すも、最後のバッターを捕飛に討ち取ってゲームセット。広島新庄が8回の大量得点で登別明日を一気に逆転。全国選手権初出場で初勝利を上げた。

登別明日
100 000 010│2
000 000 07X│7
広島新庄

登)菊池、岡崎、長 – 守屋
広)寺部、村上 – 金山

3年連続の初戦突破まで残すアウトは5つだった登別明日。先発の菊池は四死球6と安定はしなかったが、8回を迎えるまでに広島新庄に与えたヒットは2本のみ。8回表に味方に大きな追加点をもらったが、その裏にピンチを迎えて止む無く降板となった。打線はチーム唯一のヒットを放った小幡が一人気を吐いたが、広島新庄寺部に8三振と、いいところがなかった。

広島新庄は全国選手権初出場にして嬉しい初勝利を手にした。先発の寺部が登別明日打線に的を絞らせず与えたヒットは1本のみ。四死球5と、こちらも制球が安定しなかったが、試合の中盤は三振でリズムに乗った。2点を追う8回の逆転劇、半分は相手の自滅によるものだったが、相手にじわじわとプレッシャーをかけると、平畠、金山の連続タイムリーなど集中力を発揮し、試合をひっくり返した。

広島新庄は翌日の2回戦で上田西と対戦。2-3と1点ビハインドの7回裏に、今度は自分たちが6失点を喫して2回戦敗退となった。一瞬で試合は決まり、決められる。初の全国選手権で目まぐるしくも貴重な経験をした広島新庄は、全国の強豪たちにその存在感を十二分に見せつけた。

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