マスカットスタジアム(岡山県倉敷スポーツ公園野球場)
第36回秋季中国地区高等学校軟式野球大会 準決勝
タイブレークを制した高梁城南が初の決勝進出を果たした。
高梁城南はエースのサウスポー・土屋が1回戦に続いて連投。
積極的な米子東打線に立ち上がりから複数の安打を許し、球数を費やすと、3回表、2死2塁から3番足達に中三塁打を放たれ先制点を献上する(米子東 1-0 高梁城南)。
1点を追う5回裏、2死から連続四球で1、2塁とし、2番山田の左越えの二塁打で一気に逆転に成功する(米子東 1-2 高梁城南)。
6回、7回と三塁まで走者を進められるも無失点で切り抜けた高梁城南。1点リードのまま勝利が見えかけた9回、先頭に四球と盗塁を許し、三ゴロの悪送球の間に同点に追いつかれる(米子東 2-2 高梁城南)。
試合はそのままタイブレークへ。
10回表、米子東の攻撃を三振、二飛、三振で無失点に抑えると、その裏。代打の川上心がスリーバントを決め、1死満塁となり、2番山田の放った打球がセンターの頭上を超えて、三塁走者がサヨナラの生還。
劇的な幕切れで高梁城南が秋の中国大会初の決勝進出を決めた。
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米子東の攻撃陣は序盤から積極的にバットを振り抜き、相手を上回る7本のヒットで高梁城南の好投手を苦しめた。
エース左腕の安田は初回に無死満塁を切り抜けるなど、走者を背負いながら5回裏の2失点で粘り、試合をタイブレークまで持ち込んだ。
高梁城南は連投の土屋がこの試合も10回を完投。初回から米子東の打者にとらえられたが、連打は許さず、勝負どころではキレのある直球で三振を奪った。
攻撃では初回に無死満塁で先制できなかったり、最終回にはミスで同点を許すなど、まだまだチームとしての成長の余白は大きかった。ただそれでも個の能力の高さで、チーム復活後、初の公式戦で地区大会決勝進出という大快挙を成し遂げた。
ここまで来たら、もう何も驚くことはない。試合ごとに自信をつける選手の姿が、とてもたくましく映る。
※球数、S数、S%は目安。公式記録ではありません。
決勝に進んだ浜田と高梁城南はいずれも秋の中国大会初優勝をかけて戦う。悪天候で開幕が遅れたことで、いずれも1回戦から三連戦となったが、それ以上に勢いがある。
浜田は決勝戦も田中、有光の継投が濃厚。高梁城南は2試合で300球近くを投じている(もしかしたら、超えているかも知れない)土屋がどこまで粘れるか。
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